同じ品質のガラス板があり、光の強さはガラス板1枚を通過するごとに一定比率で減少する。ガラス板を10枚重ねて光を通過させたとき、光の強さがはじめの $2/5$ 倍になった。ただし、$log_{10}2 = 0.3010$, $log_{10}3 = 0.4771$ とする。 (1) ガラス板1枚通過すると光の強さが $a$ 倍になるとすると、$a^{10} = 2/5$ を表せる。このとき、$log_{10}a$ の値を求める。 (2) 通過した光の強さをはじめの $1/8$ 以下にするには、このガラス板を何枚以上重ねればよいか。

代数学対数指数不等式常用対数
2025/3/14

1. 問題の内容

同じ品質のガラス板があり、光の強さはガラス板1枚を通過するごとに一定比率で減少する。ガラス板を10枚重ねて光を通過させたとき、光の強さがはじめの 2/52/5 倍になった。ただし、log102=0.3010log_{10}2 = 0.3010, log103=0.4771log_{10}3 = 0.4771 とする。
(1) ガラス板1枚通過すると光の強さが aa 倍になるとすると、a10=2/5a^{10} = 2/5 を表せる。このとき、log10alog_{10}a の値を求める。
(2) 通過した光の強さをはじめの 1/81/8 以下にするには、このガラス板を何枚以上重ねればよいか。

2. 解き方の手順

(1) a10=2/5a^{10} = 2/5 の両辺の常用対数をとると、
log10a10=log10(2/5)log_{10}a^{10} = log_{10}(2/5)
10log10a=log102log105=log102log10(10/2)=log102(log1010log102)=log1021+log102=2log102110log_{10}a = log_{10}2 - log_{10}5 = log_{10}2 - log_{10}(10/2) = log_{10}2 - (log_{10}10 - log_{10}2) = log_{10}2 - 1 + log_{10}2 = 2log_{10}2 - 1
10log10a=2(0.3010)1=0.60201=0.398010log_{10}a = 2(0.3010) - 1 = 0.6020 - 1 = -0.3980
log10a=0.3980/10=0.0398log_{10}a = -0.3980 / 10 = -0.0398
(2) ガラス板を nn 枚重ねたときの光の強さがはじめの 1/81/8 以下になる条件は、
an1/8a^n \le 1/8
両辺の常用対数をとると、
nlog10alog10(1/8)=log101log108=0log1023=3log102=3(0.3010)=0.9030nlog_{10}a \le log_{10}(1/8) = log_{10}1 - log_{10}8 = 0 - log_{10}2^3 = -3log_{10}2 = -3(0.3010) = -0.9030
n0.9030/log10a=0.9030/(0.0398)=22.688...n \ge -0.9030 / log_{10}a = -0.9030 / (-0.0398) = 22.688...
よって、 nn は整数なので、23枚以上重ねればよい。

3. 最終的な答え

(1) log10a=0.0398log_{10}a = -0.0398
(2) 23 枚以上重ねるとよい

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