四面体OABCにおいて、辺OAの中点をM、三角形MBCの重心をGとする。$\vec{OA} = \vec{a}, \vec{OB} = \vec{b}, \vec{OC} = \vec{c}$とするとき、$\vec{OG}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。さらに、直線OGと平面ABCの交点をPとするとき、$\vec{OP}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$を用いて表す。

幾何学空間ベクトル四面体重心平面との交点
2025/3/6

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、辺OAの中点をM、三角形MBCの重心をGとする。OA=a,OB=b,OC=c\vec{OA} = \vec{a}, \vec{OB} = \vec{b}, \vec{OC} = \vec{c}とするとき、OG\vec{OG}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表す。さらに、直線OGと平面ABCの交点をPとするとき、OP\vec{OP}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) OG\vec{OG}を求める。
MはOAの中点なので、OM=12OA=12a\vec{OM} = \frac{1}{2}\vec{OA} = \frac{1}{2}\vec{a}
Gは三角形MBCの重心なので、
OG=OM+OB+OC3=12a+b+c3=16a+13b+13c\vec{OG} = \frac{\vec{OM} + \vec{OB} + \vec{OC}}{3} = \frac{\frac{1}{2}\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3} = \frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}
(2) OP\vec{OP}を求める。
Pは直線OG上にあるので、実数kkを用いてOP=kOG=k(16a+13b+13c)\vec{OP} = k\vec{OG} = k(\frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c})と表せる。
また、Pは平面ABC上にあるので、実数s,ts, tを用いてAP=sAB+tAC\vec{AP} = s\vec{AB} + t\vec{AC}と表せる。
OP=OA+AP=a+s(ba)+t(ca)=(1st)a+sb+tc\vec{OP} = \vec{OA} + \vec{AP} = \vec{a} + s(\vec{b} - \vec{a}) + t(\vec{c} - \vec{a}) = (1 - s - t)\vec{a} + s\vec{b} + t\vec{c}
したがって、
k(16a+13b+13c)=(1st)a+sb+tck(\frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}) = (1 - s - t)\vec{a} + s\vec{b} + t\vec{c}
a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}は一次独立なので、
16k=1st\frac{1}{6}k = 1 - s - t
13k=s\frac{1}{3}k = s
13k=t\frac{1}{3}k = t
これらを足すと、16k+13k+13k=1st+s+t\frac{1}{6}k + \frac{1}{3}k + \frac{1}{3}k = 1 - s - t + s + t
56k=1\frac{5}{6}k = 1
k=65k = \frac{6}{5}
よって、OP=65(16a+13b+13c)=15a+25b+25c\vec{OP} = \frac{6}{5}(\frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}) = \frac{1}{5}\vec{a} + \frac{2}{5}\vec{b} + \frac{2}{5}\vec{c}

3. 最終的な答え

OG=16a+13b+13c\vec{OG} = \frac{1}{6}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{c}
OP=15a+25b+25c\vec{OP} = \frac{1}{5}\vec{a} + \frac{2}{5}\vec{b} + \frac{2}{5}\vec{c}

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