放物線 $y = x^2 + ax + b$ (1) (a, bは定数) が点 $(-3, 4)$ を通る。 (1) $b$ を $a$ を用いて表せ。 (2) 放物線 (1) が $x$ 軸と異なる2点 A, B で交わるような $a$ の値の範囲を求めよ。また、AB = 2 となるような $a$ の値を求めよ。 (3) $-2 < x < 0$ において、放物線 (1) が $x$ 軸と1点のみを共有するような $a$ の条件を求めよ。

代数学二次関数放物線判別式解と係数の関係
2025/3/6

1. 問題の内容

放物線 y=x2+ax+by = x^2 + ax + b (1) (a, bは定数) が点 (3,4)(-3, 4) を通る。
(1) bbaa を用いて表せ。
(2) 放物線 (1) が xx 軸と異なる2点 A, B で交わるような aa の値の範囲を求めよ。また、AB = 2 となるような aa の値を求めよ。
(3) 2<x<0-2 < x < 0 において、放物線 (1) が xx 軸と1点のみを共有するような aa の条件を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 放物線が点 (3,4)(-3, 4) を通るので、x=3,y=4x = -3, y = 4 を代入する。
4=(3)2+a(3)+b4 = (-3)^2 + a(-3) + b
4=93a+b4 = 9 - 3a + b
b=3a5b = 3a - 5
(2) 放物線が xx 軸と異なる2点で交わる条件は、判別式 D>0D > 0 である。
D=a24b>0D = a^2 - 4b > 0
b=3a5b = 3a - 5 を代入して、D=a24(3a5)=a212a+20>0D = a^2 - 4(3a - 5) = a^2 - 12a + 20 > 0
(a2)(a10)>0(a - 2)(a - 10) > 0
よって、a<2a < 2 または a>10a > 10
次に、AB = 2 となる aa の値を求める。xx 軸との交点を x1,x2x_1, x_2 とすると、AB=x1x2=2AB = |x_1 - x_2| = 2
解と係数の関係より、x1+x2=ax_1 + x_2 = -a, x1x2=b=3a5x_1 x_2 = b = 3a - 5
(x1x2)2=(x1+x2)24x1x2=a24(3a5)=a212a+20(x_1 - x_2)^2 = (x_1 + x_2)^2 - 4x_1 x_2 = a^2 - 4(3a - 5) = a^2 - 12a + 20
x1x2=2|x_1 - x_2| = 2 なので、(x1x2)2=4(x_1 - x_2)^2 = 4
a212a+20=4a^2 - 12a + 20 = 4
a212a+16=0a^2 - 12a + 16 = 0
a=12±144642=12±802=12±452=6±25a = \frac{12 \pm \sqrt{144 - 64}}{2} = \frac{12 \pm \sqrt{80}}{2} = \frac{12 \pm 4\sqrt{5}}{2} = 6 \pm 2\sqrt{5}
a<2a < 2 または a>10a > 10 である必要があるので、a=6+25>10a = 6 + 2\sqrt{5} > 10 および a=625<2a = 6 - 2\sqrt{5} < 2 を満たすか確認する。52.236\sqrt{5} \approx 2.236 なので、a=6+2(2.236)=6+4.472=10.472>10a = 6 + 2(2.236) = 6 + 4.472 = 10.472 > 10 および a=62(2.236)=64.472=1.528<2a = 6 - 2(2.236) = 6 - 4.472 = 1.528 < 2 であるため、どちらも条件を満たす。
(3) 2<x<0-2 < x < 0 において、放物線が xx 軸と1点のみを共有する条件を求める。
y=x2+ax+(3a5)y = x^2 + ax + (3a - 5)
f(x)=x2+ax+3a5f(x) = x^2 + ax + 3a - 5 とする。
(i) f(2)f(0)<0f(-2)f(0) < 0 の場合:2<x<0-2 < x < 0 の範囲に xx 軸との交点が1つのみ存在する。
f(2)=42a+3a5=a1f(-2) = 4 - 2a + 3a - 5 = a - 1
f(0)=3a5f(0) = 3a - 5
(a1)(3a5)<0(a - 1)(3a - 5) < 0
53<a<1\frac{5}{3} < a < 1 を満たす aa は存在しないので、このケースはありえない。
(ii) f(2)=0f(-2) = 0 かつ f(0)>0f(0) > 0 の場合:x=2x = -2xx 軸と接し、00 より大きい。
f(2)=a1=0f(-2) = a - 1 = 0 より a=1a = 1
f(0)=3a5=3(1)5=2<0f(0) = 3a - 5 = 3(1) - 5 = -2 < 0 となり、f(0)>0f(0) > 0 に矛盾する。
(iii) f(0)=0f(0) = 0 かつ f(2)>0f(-2) > 0 の場合:x=0x = 0xx 軸と接し、2-2 より大きい。
f(0)=3a5=0f(0) = 3a - 5 = 0 より a=53a = \frac{5}{3}
f(2)=a1=531=23>0f(-2) = a - 1 = \frac{5}{3} - 1 = \frac{2}{3} > 0
a=53a = \frac{5}{3} は条件を満たす。
(iv) f(x)f(x)2<x<0-2 < x < 0 の範囲でx軸に接する場合。
軸は x=a2x = -\frac{a}{2} となる。 2<a2<0-2 < -\frac{a}{2} < 0 より 0<a<40 < a < 4
判別式はD=a24(3a5)=a212a+20=0D = a^2 - 4(3a - 5) = a^2 - 12a + 20 = 0 となる必要がある。
(a2)(a10)=0(a - 2)(a - 10) = 0 より、a=2,10a = 2, 100<a<40 < a < 4を満たすのは、a=2a = 2
したがって、a=53a = \frac{5}{3} または a=2a = 2

3. 最終的な答え

(1) b=3a5b = 3a - 5
(2) a<2a < 2 または a>10a > 10a=6±25a = 6 \pm 2\sqrt{5}
(3) a=53,2a = \frac{5}{3}, 2

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