$a$ を実数とし、$x$ についての二つの不等式 $3x-6 \geq 5x-2a$ (1) $7x+1 > 2x+a$ (2) を考える。 (1) $a=6$ のとき、不等式(1)の解は $x \leq$ ア であり、連立不等式(1), (2)の解は $p=$, $q=$ ウ として エ である。 (2) 連立不等式(1), (2) の解が存在しないような $a$ の値の範囲は オ $\leq a \leq$ カ である。 (3) 連立不等式(1), (2) を満たす整数 $x$ がちょうど5個存在するような整数 $a$ の値は $a=$キ である。このとき、5個の整数のうち最小のものは ク である。 (4) 連立不等式(1), (2) の解が存在して、その解がすべて不等式 $|x-\frac{1}{2}| > 1$ を満たすような $a$ の値の範囲は $a$ ケ $\frac{\text{コサ}}{\text{シ}}$ である。

代数学不等式連立不等式解の範囲
2025/4/15
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、以下の形式で回答します。

1. 問題の内容

aa を実数とし、xx についての二つの不等式
3x65x2a3x-6 \geq 5x-2a (1)
7x+1>2x+a7x+1 > 2x+a (2)
を考える。
(1) a=6a=6 のとき、不等式(1)の解は xx \leq ア であり、連立不等式(1), (2)の解は p=p=, q=q= ウ として エ である。
(2) 連立不等式(1), (2) の解が存在しないような aa の値の範囲は オ a\leq a \leq カ である。
(3) 連立不等式(1), (2) を満たす整数 xx がちょうど5個存在するような整数 aa の値は a=a=キ である。このとき、5個の整数のうち最小のものは ク である。
(4) 連立不等式(1), (2) の解が存在して、その解がすべて不等式 x12>1|x-\frac{1}{2}| > 1 を満たすような aa の値の範囲は aaコサ\frac{\text{コサ}}{\text{シ}} である。

2. 解き方の手順

(1) a=6a=6のとき、(1)の不等式は
3x65x123x-6 \geq 5x-12
2x6-2x \geq -6
x3x \leq 3
よって、アは3。
(2)の不等式は
7x+1>2x+67x+1 > 2x+6
5x>55x > 5
x>1x > 1
連立不等式(1), (2)の解は 1<x31 < x \leq 3 より、p=3,q=1p=3, q=1
よって、イは3、ウは1。
この解は q<xpq<x \leq p なので、エの解答群は②。
(2) (1)を変形すると、
3x65x2a3x-6 \geq 5x-2a
2x62a-2x \geq 6-2a
xa3x \leq a-3
(2)を変形すると、
7x+1>2x+a7x+1 > 2x+a
5x>a15x > a-1
x>a15x > \frac{a-1}{5}
連立不等式(1), (2)の解が存在しない条件は
a3a15a-3 \leq \frac{a-1}{5}
5a15a15a - 15 \leq a - 1
4a144a \leq 14
a72a \leq \frac{7}{2}
a15a3\frac{a-1}{5} \geq a-3
a15a15a-1 \geq 5a -15
144a14 \geq 4a
a144=72a \leq \frac{14}{4} = \frac{7}{2}
a15a3\frac{a-1}{5} \geq a-3 とすると、解が存在しない。
連立不等式の解が存在しないのは、a3a15a-3 \le \frac{a-1}{5}のとき。つまり、a72a \le \frac{7}{2}.
a3a15a-3 \leq \frac{a-1}{5}
オはa 72\leq \frac{7}{2}.
連立不等式の解が存在しないのは、a3a15a-3 \leq \frac{a-1}{5}.
5a15a15a-15 \leq a-1
4a144a \leq 14
a72a \leq \frac{7}{2}.
カは 72\frac{7}{2}.
(3) 連立不等式(1), (2)を満たす整数xがちょうど5個存在する条件は、
a15<xa3\frac{a-1}{5} < x \leq a-3 を満たす整数xが5個である。
a15<a3\frac{a-1}{5} < a-3
整数解が5個なので、a3a15>5a-3 - \frac{a-1}{5} > 5
a3a15<6a-3 - \frac{a-1}{5} < 6
a3=na-3 = n (nは整数)と仮定すると、
a15=n+25\frac{a-1}{5} = \frac{n+2}{5}
n+25<xn\frac{n+2}{5} < x \leq n に整数xが5個。
n5<n+25n4n-5< \frac{n+2}{5} \le n-4.
5n25<n+25n205n - 25 < n+2 \le 5n - 20
5n25<n+25n-25 < n+2 -> 4n<274n < 27 -> n<274=6.75n < \frac{27}{4} = 6.75.
n+25n20n+2 \le 5n-20 -> 224n22 \le 4n -> 5.5n5.5 \le n
したがって、5.5 \le n < 6.75 を満たす整数は n=

6. $a-3 = 6$.

a=9a = 9.
a15=85=1.6\frac{a-1}{5} = \frac{8}{5} = 1.6.
1.6<x61.6 < x \leq 6.
x=2,3,4,5,6x = 2, 3, 4, 5, 6.
x = 2,3,4,5,6 の5個の整数が解になるので正しい。
キは9。
5個の整数のうち最小のものは2。
クは2。
(4) 連立不等式(1), (2) の解が存在して、その解がすべて不等式 x12>1|x-\frac{1}{2}|>1を満たす。
x12>1|x-\frac{1}{2}|>1
x12>1x - \frac{1}{2} > 1 または x12<1x - \frac{1}{2} < -1
x>32x > \frac{3}{2} または x<12x < -\frac{1}{2}
連立不等式(1), (2)の解は a15<xa3\frac{a-1}{5} < x \leq a-3.
この解が x>32x > \frac{3}{2} または x<12x < -\frac{1}{2} を満たす。
a1512\frac{a-1}{5} \geq -\frac{1}{2}, a3>32a-3 > \frac{3}{2}
a3>32a-3 > \frac{3}{2} -> a>92a > \frac{9}{2}
a1532\frac{a-1}{5} \ge \frac{3}{2}.
2a2152a - 2 \ge 15.
2a172a \ge 17.
a172=8.5a \ge \frac{17}{2} = 8.5
8.5x5.58.5 \le x \le 5.5.
a172a \ge \frac{17}{2}.
連立不等式の解は a15<xa3\frac{a-1}{5} < x \leq a-3. これがすべてx1/2>1|x-1/2| > 1を満たす。
つまり、a3>32    a>92a-3 > \frac{3}{2} \iff a > \frac{9}{2} かつ a1532    a172\frac{a-1}{5} \ge \frac{3}{2} \iff a \ge \frac{17}{2}
または a3<12    a<52a-3 < -\frac{1}{2} \iff a < \frac{5}{2} かつ a1512    a32\frac{a-1}{5} \le -\frac{1}{2} \iff a \le -\frac{3}{2}
よって、a 32\le -\frac{3}{2} または a172a \ge \frac{17}{2}
小さい方から求めるため、a32a \le -\frac{3}{2} を優先する。
ケは \le(2)
コサ\frac{\text{コサ}}{\text{シ}}32-\frac{3}{2}
コサは3, シは2。

3. 最終的な答え

ア: 3
イ: 3
ウ: 1
エ: ②
オ: 72\frac{7}{2}
カ: 72\frac{7}{2}
キ: 9
ク: 2
ケ: ②
コサ: 3
シ: 2

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