1000より小さい自然数の中で、4で割ると3余り、5で割ると4余る数はいくつあるか。

数論合同式不定方程式剰余整数問題
2025/4/17

1. 問題の内容

1000より小さい自然数の中で、4で割ると3余り、5で割ると4余る数はいくつあるか。

2. 解き方の手順

まず、条件を満たす数をxxとすると、
x=4a+3x = 4a + 3
x=5b+4x = 5b + 4
と表せる。(a,ba, bは整数)
これらの式から、
4a+3=5b+44a + 3 = 5b + 4
4a=5b+14a = 5b + 1
4a5b=14a - 5b = 1
この不定方程式の一つの解を探す。a=4,b=3a = 4, b = 3が解である。
したがって、4(4)5(3)=14(4) - 5(3) = 1となる。
元の式 4a5b=14a - 5b = 1からこの式を引くと、
4(a4)5(b3)=04(a - 4) - 5(b - 3) = 0
4(a4)=5(b3)4(a - 4) = 5(b - 3)
4と5は互いに素なので、a4a - 4は5の倍数であり、b3b - 3は4の倍数である。
したがって、a4=5k,b3=4ka - 4 = 5k, b - 3 = 4kkkは整数)と書ける。
a=5k+4,b=4k+3a = 5k + 4, b = 4k + 3
これを元の式に代入すると、
x=4(5k+4)+3=20k+16+3=20k+19x = 4(5k + 4) + 3 = 20k + 16 + 3 = 20k + 19
x=5(4k+3)+4=20k+15+4=20k+19x = 5(4k + 3) + 4 = 20k + 15 + 4 = 20k + 19
したがって、x=20k+19x = 20k + 19となる。
x<1000x < 1000より、20k+19<100020k + 19 < 1000
20k<98120k < 981
k<98120=49.05k < \frac{981}{20} = 49.05
kkは整数なので、k49k \le 49
kkは0以上の整数なので、k=0,1,2,...,49k = 0, 1, 2, ..., 49の50個。
したがって、条件を満たす数は50個。

3. 最終的な答え

50個

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