座標平面上に2つの直線 $l_1: 3x+2y-39=0$ と $l_2: kx-y-5k+12=0$ がある。 (1) $l_1$ と $x$ 軸の交点の座標、および $l_2$ が $k$ の値に関わらず通る点の座標を求める。 (2) $l_1$, $l_2$, および $x$ 軸によって囲まれた三角形ができないような $k$ の値を求める。 (3) $l_1$, $l_2$, および $x$ 軸によって囲まれた三角形ができるとき、その三角形の周および内部からなる領域を $D$ とする。また、正の実数 $r$ に対して、不等式 $x^2+y^2 \le r^2$ の表す領域を $E$ とする。 $l_2$ が点 $(-13, 0)$ を通る場合の $k$ の値を求める。さらに、$D$ が $E$ に含まれるような $r$ の値の範囲を求める。次に、$r=$ シス の場合を考え、$D$ が $E$ に含まれるような $k$ の値の範囲を求める。

幾何学直線交点三角形領域連立方程式
2025/4/17

1. 問題の内容

座標平面上に2つの直線 l1:3x+2y39=0l_1: 3x+2y-39=0l2:kxy5k+12=0l_2: kx-y-5k+12=0 がある。
(1) l1l_1xx 軸の交点の座標、および l2l_2kk の値に関わらず通る点の座標を求める。
(2) l1l_1, l2l_2, および xx 軸によって囲まれた三角形ができないような kk の値を求める。
(3) l1l_1, l2l_2, および xx 軸によって囲まれた三角形ができるとき、その三角形の周および内部からなる領域を DD とする。また、正の実数 rr に対して、不等式 x2+y2r2x^2+y^2 \le r^2 の表す領域を EE とする。
l2l_2 が点 (13,0)(-13, 0) を通る場合の kk の値を求める。さらに、DDEE に含まれるような rr の値の範囲を求める。次に、r=r= シス の場合を考え、DDEE に含まれるような kk の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) l1:3x+2y39=0l_1: 3x+2y-39=0xx(y=0)(y=0) の交点を求める。3x+2(0)39=03x+2(0)-39=0 より 3x=393x=39, x=13x=13。よって、交点は (13,0)(13, 0)
l2:kxy5k+12=0l_2: kx-y-5k+12=0kk について整理すると、 k(x5)y+12=0k(x-5)-y+12=0。これが kk の値に関わらず成り立つためには、x5=0x-5=0 かつ y+12=0-y+12=0 である必要がある。したがって、x=5x=5, y=12y=12。よって、l2l_2 は点 (5,12)(5, 12) を通る。l1l_1 が点 (5,12)(5, 12) を通るか確認する。3(5)+2(12)39=15+2439=03(5)+2(12)-39=15+24-39=0。よって、l1l_1 も点 (5,12)(5, 12) を通る。
(2) l1:3x+2y39=0l_1: 3x+2y-39=0l2:kxy5k+12=0l_2: kx-y-5k+12=0 が平行であるとき、三角形ができない。l1l_1 の傾きは 32-\frac{3}{2} であり、l2l_2 の傾きは kk である。したがって、k=32k=-\frac{3}{2} のとき、l1l_1l2l_2 は平行である。
また、l1l_1l2l_2 が一致するとき、三角形ができない。l2l_2y=kx5k+12y=kx-5k+12 と変形し、l1l_1y=32x+392y=-\frac{3}{2}x+\frac{39}{2} と変形する。一致するためには k=32k=-\frac{3}{2} かつ 5k+12=392-5k+12=\frac{39}{2}。しかし、k=32k=-\frac{3}{2} のとき 5k+12=152+12=392-5k+12 = \frac{15}{2} + 12 = \frac{39}{2}となるので一致する。
l2l_2がx軸と平行になるとき、三角形ができない。このとき、k=0k=0となる。
l1l_1, l2l_2 の交点が xx 軸上にあるとき、三角形ができない。l1l_1xx 軸の交点は (13,0)(13, 0) である。l2l_2(13,0)(13, 0) を通るとき、13k05k+12=013k-0-5k+12=0 より 8k+12=08k+12=0, k=32k=-\frac{3}{2}
k=0k=0のときl2l_2y=12y=12となり、x軸に平行である。
k=3/2k = -3/2のときl1l_1l2l_2は平行となる。
したがって三角形ができないようなkの値は32,0-\frac{3}{2}, 0
(3) l2l_2 が点 (13,0)(-13, 0) を通る場合、k(13)05k+12=0k(-13)-0-5k+12=0 より 18k+12=0-18k+12=0, k=1218=23k=\frac{12}{18}=\frac{2}{3}
k=23k = \frac{2}{3} のとき、l2l_223xy5(23)+12=0\frac{2}{3}x - y - 5(\frac{2}{3}) + 12 = 0, 2x3y10+36=02x-3y-10+36=0, 2x3y+26=02x-3y+26=0DDEE に含まれるためには、l1l_1l2l_2xx軸との交点および二直線の交点が x2+y2r2x^2+y^2 \le r^2 を満たす必要がある。
l1l_1xx 軸の交点は (13,0)(13, 0)l2l_2xx 軸の交点は 2x+26=02x+26=0 より x=13x=-13。交点は (13,0)(-13, 0)l1l_1l2l_2 の交点は (5,12)(5, 12)。原点からの距離はそれぞれ 132+02=13\sqrt{13^2+0^2}=13, (13)2+02=13\sqrt{(-13)^2+0^2}=13, 52+122=25+144=13\sqrt{5^2+12^2}=\sqrt{25+144}=13
したがって、r13r \ge 13 である必要がある。
次に、r=13r=13 の場合を考える。l1:3x+2y39=0l_1: 3x+2y-39=0l2:kxy5k+12=0l_2: kx-y-5k+12=0x2+y2132=169x^2+y^2 \le 13^2=169
l1l_1l2l_2x2+y2=169x^2+y^2 = 169 上で交わる場合を考える。
l1l_1xx 軸との交点は (13, 0)。l2l_2xx 軸との交点は (5k12k,0)(\frac{5k-12}{k}, 0)。このとき、5k12k13|\frac{5k-12}{k}| \le 13 が必要。135k12k13-13 \le \frac{5k-12}{k} \le 13
k>0k>0のとき13k5k1213k-13k \le 5k-12 \le 13k1218k,128k12 \le 18k, 12 \ge -8kk23,k32k \ge \frac{2}{3}, k \le \frac{3}{2}。つまり、2/3k3/22/3 \le k \le 3/2
k<0k<0のとき 13k5k1213k-13k \ge 5k-12 \ge 13k1218k,128k12 \ge 18k, 12 \le -8kk23,k32k \le \frac{2}{3}, k \ge -\frac{3}{2}。つまり、3/2k2/3-3/2 \le k \le 2/3
r=13のとき、k >= 2/3またはk < -3/2

3. 最終的な答え

(1) アイ: 13, ウ: 5, エオ: 12
(2) カ: -3, キク: 0, ケ: 2
(3) コ: 2, サ: 3, シス: 13, セ: 2, ソ: 3, タチ: -3, ツ: 2

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