2つのデータAとBが与えられており、それぞれ標準偏差 $s_x$ と $s_y$ で表される。AとBのどちらが散らばりの度合いが大きいかを比較し、選択肢から選ぶ問題です。 データA:7, 8, 10, 10, 11, 13, 14, 15 データB:-2, -1, -1, 0, 1, 1, 1, 2, 2, 3

確率論・統計学標準偏差分散データの散らばり統計
2025/3/15

1. 問題の内容

2つのデータAとBが与えられており、それぞれ標準偏差 sxs_xsys_y で表される。AとBのどちらが散らばりの度合いが大きいかを比較し、選択肢から選ぶ問題です。
データA:7, 8, 10, 10, 11, 13, 14, 15
データB:-2, -1, -1, 0, 1, 1, 1, 2, 2, 3

2. 解き方の手順

散らばりの度合いを比較するためには、標準偏差を計算する必要があります。標準偏差が大きいほど、散らばりの度合いが大きいと言えます。
まず、データAとBの平均値をそれぞれ計算します。
データAの平均値 xˉ\bar{x} は、
xˉ=7+8+10+10+11+13+14+158=888=11\bar{x} = \frac{7+8+10+10+11+13+14+15}{8} = \frac{88}{8} = 11
データBの平均値 yˉ\bar{y} は、
yˉ=211+0+1+1+1+2+2+310=610=0.6\bar{y} = \frac{-2-1-1+0+1+1+1+2+2+3}{10} = \frac{6}{10} = 0.6
次に、データAとBの分散をそれぞれ計算します。
データAの分散 sx2s_x^2 は、
sx2=(711)2+(811)2+(1011)2+(1011)2+(1111)2+(1311)2+(1411)2+(1511)28s_x^2 = \frac{(7-11)^2 + (8-11)^2 + (10-11)^2 + (10-11)^2 + (11-11)^2 + (13-11)^2 + (14-11)^2 + (15-11)^2}{8}
sx2=16+9+1+1+0+4+9+168=568=7s_x^2 = \frac{16 + 9 + 1 + 1 + 0 + 4 + 9 + 16}{8} = \frac{56}{8} = 7
データBの分散 sy2s_y^2 は、
sy2=(20.6)2+(10.6)2+(10.6)2+(00.6)2+(10.6)2+(10.6)2+(10.6)2+(20.6)2+(20.6)2+(30.6)210s_y^2 = \frac{(-2-0.6)^2 + (-1-0.6)^2 + (-1-0.6)^2 + (0-0.6)^2 + (1-0.6)^2 + (1-0.6)^2 + (1-0.6)^2 + (2-0.6)^2 + (2-0.6)^2 + (3-0.6)^2}{10}
sy2=(2.6)2+(1.6)2+(1.6)2+(0.6)2+(0.4)2+(0.4)2+(0.4)2+(1.4)2+(1.4)2+(2.4)210s_y^2 = \frac{(-2.6)^2 + (-1.6)^2 + (-1.6)^2 + (-0.6)^2 + (0.4)^2 + (0.4)^2 + (0.4)^2 + (1.4)^2 + (1.4)^2 + (2.4)^2}{10}
sy2=6.76+2.56+2.56+0.36+0.16+0.16+0.16+1.96+1.96+5.7610=22.410=2.24s_y^2 = \frac{6.76 + 2.56 + 2.56 + 0.36 + 0.16 + 0.16 + 0.16 + 1.96 + 1.96 + 5.76}{10} = \frac{22.4}{10} = 2.24
次に、標準偏差を計算します。
データAの標準偏差 sxs_x は、
sx=72.65s_x = \sqrt{7} \approx 2.65
データBの標準偏差 sys_y は、
sy=2.241.50s_y = \sqrt{2.24} \approx 1.50
sx>sys_x > s_y であるため、データAの方が散らばりの度合いが大きい。

3. 最終的な答え

A

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