半径 $r$ の円 $C$ に内接する正 $n$ 角形の頂点を中心とする、半径 $r$ の $n$ 個の円 $C_1, C_2, \dots, C_n$ について、以下の問いに答えます。 (1) 円 $C$ 内にある他の円の円周の長さの合計を求めます。 (2) 円 $C_k$ 一つと円 $C$ のみが重なっている面積 $S(n)$ を求めます。 (3) $S(n+1)$ と $S(n)$ の関係式(漸化式)を求めます。 (4) $S(n)$ を原点 $O$ と $O_t$ を結ぶ直線を軸として回転させたときの体積を $V(n)$ とするとき、$V(n)$ の最大、最小の条件を述べます。

幾何学正n角形面積体積回転体弓形
2025/4/18
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、順番に解答します。

1. 問題の内容

半径 rr の円 CC に内接する正 nn 角形の頂点を中心とする、半径 rrnn 個の円 C1,C2,,CnC_1, C_2, \dots, C_n について、以下の問いに答えます。
(1) 円 CC 内にある他の円の円周の長さの合計を求めます。
(2) 円 CkC_k 一つと円 CC のみが重なっている面積 S(n)S(n) を求めます。
(3) S(n+1)S(n+1)S(n)S(n) の関係式(漸化式)を求めます。
(4) S(n)S(n) を原点 OOOtO_t を結ぶ直線を軸として回転させたときの体積を V(n)V(n) とするとき、V(n)V(n) の最大、最小の条件を述べます。

2. 解き方の手順

(1) 円 CC の中心を OO とし、CiC_i の中心を OiO_i とします。OOi=rO O_i = r です。
CC の円周の長さは 2πr2\pi r です。nn 個の円 C1,C2,,CnC_1, C_2, \dots, C_n のうち、円 CC の外にある円周の長さを求める必要があります。隣接する円 CkC_kCC の中心角を 2θ2\theta とすると、sinθ=r/2r=12\sin \theta = \frac{r/2}{r} = \frac{1}{2} より、θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} となります。
CC の内部にある円周の長さは、2πr2r×π6×2=2πr(113)=4πr32 \pi r - 2r \times \frac{\pi}{6} \times 2 = 2\pi r (1 - \frac{1}{3}) = \frac{4\pi r}{3} です。
したがって、nn 個の円の内部にある円周の長さの合計は、n×4πr3=4nπr3n \times \frac{4\pi r}{3} = \frac{4n\pi r}{3}です。
(2) 円 CkC_k と円 CC の重なっている部分の面積を AA とします。これは弓形の面積の2倍です。
弓形の面積は、r2(θsinθcosθ)r^2 \left(\theta - \sin\theta \cos\theta \right)です。θ=π6\theta = \frac{\pi}{6} のとき、sinπ6=12\sin \frac{\pi}{6} = \frac{1}{2}cosπ6=32\cos \frac{\pi}{6} = \frac{\sqrt{3}}{2} なので、
r2(π61232)=r2(π634)r^2 \left(\frac{\pi}{6} - \frac{1}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} \right) = r^2 \left(\frac{\pi}{6} - \frac{\sqrt{3}}{4} \right) となります。
S(n)S(n) は、nn個の円が重なっている面積なので、S(n)=2r2(π634)=r2(π332)S(n) = 2 r^2 \left(\frac{\pi}{6} - \frac{\sqrt{3}}{4} \right) = r^2\left( \frac{\pi}{3} - \frac{\sqrt{3}}{2}\right)です。
(3) 問題文より、S(n)S(n)は円 CkC_k 一つと円 CC のみが重なっている面積なので、nn に依存しません。
S(n+1)=S(n)=r2(π332)S(n+1) = S(n) = r^2 (\frac{\pi}{3} - \frac{\sqrt{3}}{2})となります。
(4) S(n)S(n) を原点 OOOtO_t を結ぶ直線を軸として回転させたときの体積 V(n)V(n) を求めます。
S(n)S(n) は円弧と直線によって囲まれた領域であるため、回転体は複雑な形状になります。
S(n)S(n)nn に依存しないため、V(n)V(n)nn に依存しません。
したがって、V(n)V(n) は定数であり、最大値と最小値は等しくなります。
具体的な体積を計算するには、積分が必要になりますが、ここでは省略します。
V(n)=VV(n) = V (定数)
V(n)V(n)の最大、最小の条件は存在せず、定数である。

3. 最終的な答え

(1) 4nπr3\frac{4n\pi r}{3}
(2) r2(π332)r^2\left( \frac{\pi}{3} - \frac{\sqrt{3}}{2}\right)
(3) S(n+1)=S(n)=r2(π332)S(n+1) = S(n) = r^2 (\frac{\pi}{3} - \frac{\sqrt{3}}{2})
(4) V(n)V(n)は定数である。

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