(a) 関数 $f(x) = \cos(2x)$ のマクローリン展開($x=0$ でのテイラー展開)を、4次の項まで求め、5次以降の項は $R$ または $Rx^5$ などと記述する。(剰余項は求めなくてよい) (b) $\log 1.1$ の近似値を求めなさい。(問題文に誤りがあるため、(a)の結果を利用して求めるものとする。)

解析学マクローリン展開テイラー展開三角関数近似
2025/4/19

1. 問題の内容

(a) 関数 f(x)=cos(2x)f(x) = \cos(2x) のマクローリン展開(x=0x=0 でのテイラー展開)を、4次の項まで求め、5次以降の項は RR または Rx5Rx^5 などと記述する。(剰余項は求めなくてよい)
(b) log1.1\log 1.1 の近似値を求めなさい。(問題文に誤りがあるため、(a)の結果を利用して求めるものとする。)

2. 解き方の手順

(a)
マクローリン展開は、テイラー展開における a=0a=0 の場合であり、以下の式で表されます。
f(x)=f(0)+f(0)x+f(0)2!x2+f(0)3!x3+f(0)4!x4+Rf(x) = f(0) + f'(0)x + \frac{f''(0)}{2!}x^2 + \frac{f'''(0)}{3!}x^3 + \frac{f''''(0)}{4!}x^4 + R
ここで、RR は5次以降の項を表します。
まず、f(x)f(x) の導関数を計算します。
f(x)=cos(2x)f(x) = \cos(2x)
f(x)=2sin(2x)f'(x) = -2\sin(2x)
f(x)=4cos(2x)f''(x) = -4\cos(2x)
f(x)=8sin(2x)f'''(x) = 8\sin(2x)
f(x)=16cos(2x)f''''(x) = 16\cos(2x)
次に、各導関数に x=0x=0 を代入します。
f(0)=cos(0)=1f(0) = \cos(0) = 1
f(0)=2sin(0)=0f'(0) = -2\sin(0) = 0
f(0)=4cos(0)=4f''(0) = -4\cos(0) = -4
f(0)=8sin(0)=0f'''(0) = 8\sin(0) = 0
f(0)=16cos(0)=16f''''(0) = 16\cos(0) = 16
これらの値をマクローリン展開の式に代入します。
f(x)=1+0x+42x2+06x3+1624x4+Rf(x) = 1 + 0x + \frac{-4}{2}x^2 + \frac{0}{6}x^3 + \frac{16}{24}x^4 + R
f(x)=12x2+23x4+Rf(x) = 1 - 2x^2 + \frac{2}{3}x^4 + R
(b)
問題文に「(問1(b)を利用)」とありますが、(a)の結果を用いると解釈し、f(x)=cos(2x)12x2+23x4f(x) = \cos(2x) \approx 1 - 2x^2 + \frac{2}{3}x^4 を用います。
log1.1\log 1.1 の近似値を求めるために、cos\cos 関数と log\log 関数の関係を考える必要があります。ここでは直接的な関係が見当たらないため、問題に誤りがある可能性が高いです。代わりに、(a) で求めたcos(2x)\cos(2x)のマクローリン展開を利用して近似的に解くことを試みます。
ここで、ex1+xe^x \approx 1+x という近似式を用いると、log(1+x)x\log(1+x) \approx x が得られます。log1.1=log(1+0.1)0.1\log 1.1 = \log(1+0.1) \approx 0.1 となります。
しかしながら、問題文に従い(a)の結果を使うことを考えると、log\logの近似をcos\cosの近似で直接的に求めるのは困難です。

3. 最終的な答え

(a) f(x)=12x2+23x4+Rf(x) = 1 - 2x^2 + \frac{2}{3}x^4 + R
(b) 0.1

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