右の図のように、2点A(4, 3), B(4, -4)と直線 $l: y = 3x$ がある。点Aを通り、直線 $l$ に平行な直線を $m$ とする。ただし、点Oは原点とする。 (i) $\triangle OAB$ の面積を求めよ。 (ii) 直線 $m$ の式を求めよ。 (iii) 直線 $m$ 上に $y$ 座標が負である点Cを、$\triangle OAB$ と $\triangle OAC$ の面積が等しくなるようにとる。点Cの座標を求めよ。

幾何学座標平面三角形の面積直線の平行連立方程式
2025/4/20

1. 問題の内容

右の図のように、2点A(4, 3), B(4, -4)と直線 l:y=3xl: y = 3x がある。点Aを通り、直線 ll に平行な直線を mm とする。ただし、点Oは原点とする。
(i) OAB\triangle OAB の面積を求めよ。
(ii) 直線 mm の式を求めよ。
(iii) 直線 mm 上に yy 座標が負である点Cを、OAB\triangle OABOAC\triangle OAC の面積が等しくなるようにとる。点Cの座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(i) OAB\triangle OAB の面積を求める。
AとBのx座標は等しいので、線分ABはy軸に平行である。よってABを底辺とすると、OAB\triangle OABの高さは原点Oから線分ABまでの距離、つまり点A,Bのx座標である4となる。ABの長さはAとBのy座標の差の絶対値なので、
AB=3(4)=3+4=7AB = |3 - (-4)| = |3 + 4| = 7
OAB\triangle OAB の面積は、
12×AB×高さ=12×7×4=14\frac{1}{2} \times AB \times 高さ = \frac{1}{2} \times 7 \times 4 = 14
(ii) 直線 mm の式を求める。
直線 mm は直線 l:y=3xl: y = 3x に平行なので、傾きは3である。
よって、y=3x+by = 3x + b とおける。
直線 mm は点A(4, 3)を通るので、これを代入すると、
3=3×4+b3 = 3 \times 4 + b
3=12+b3 = 12 + b
b=312=9b = 3 - 12 = -9
したがって、直線 mm の式は、
y=3x9y = 3x - 9
(iii) 点Cの座標を求める。
OAB\triangle OABOAC\triangle OAC の面積が等しいということは、底辺をそれぞれABとACとすると、高さが等しいことになる。点Oから直線ABまでの距離は4であり、点Oから直線ACまでの距離も4である。
2つの三角形の面積が等しいとき、底辺の長さが等しければ良いので、AB=AC=7AB = AC = 7 であれば良い。
点Cは直線 mm 上にあるので、C(x,3x9)C(x, 3x - 9) とおける。
AC=(x4)2+(3x93)2=(x4)2+(3x12)2=7AC = \sqrt{(x - 4)^2 + (3x - 9 - 3)^2} = \sqrt{(x - 4)^2 + (3x - 12)^2} = 7
(x4)2+(3x12)2=49(x - 4)^2 + (3x - 12)^2 = 49
x28x+16+9x272x+144=49x^2 - 8x + 16 + 9x^2 - 72x + 144 = 49
10x280x+160=4910x^2 - 80x + 160 = 49
10x280x+111=010x^2 - 80x + 111 = 0
線分ABと線分ACの長さが等しいことは、点Cのy座標が-4の時を考えることができる。点Cは直線m上にあるから、y=3x9y = 3x - 9y=4y = -4を代入すると
4=3x9-4 = 3x - 9
3x=53x = 5
x=53x = \frac{5}{3}
よって、C(53,4)C(\frac{5}{3}, -4)

3. 最終的な答え

(i) 14
(ii) y=3x9y = 3x - 9
(iii) (53,4)(\frac{5}{3}, -4)

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