問題26は、$w = i(z + 2)$という複素数平面上の変換が与えられています。点 $z$ が原点Oを中心とする半径1の円上を動くとき、点 $w$ はどのような図形を描くか答える問題です。 問題27(1)は、問題26の変換 $w = i(z + 2)$ によって、点 $w$ が点 $z$ をどのように移動した点であるかを答える問題です。 問題27(2)は、応用例題2の $w = iz + 2$ と問題26の $w = i(z + 2)$ の違いを説明する問題です。

幾何学複素数平面回転平行移動複素数
2025/3/16
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、順番に解答します。

1. 問題の内容

問題26は、w=i(z+2)w = i(z + 2)という複素数平面上の変換が与えられています。点 zz が原点Oを中心とする半径1の円上を動くとき、点 ww はどのような図形を描くか答える問題です。
問題27(1)は、問題26の変換 w=i(z+2)w = i(z + 2) によって、点 ww が点 zz をどのように移動した点であるかを答える問題です。
問題27(2)は、応用例題2の w=iz+2w = iz + 2 と問題26の w=i(z+2)w = i(z + 2) の違いを説明する問題です。

2. 解き方の手順

問題26:
まず、zz は原点中心、半径1の円上を動くので、z=eiθz = e^{i\theta} (0θ<2π0 \le \theta < 2\pi) と表すことができます。これを w=i(z+2)w = i(z + 2) に代入します。
w=i(eiθ+2)=ieiθ+2iw = i(e^{i\theta} + 2) = ie^{i\theta} + 2i
ここで、ieiθie^{i\theta}eiθe^{i\theta} を原点を中心に π2\frac{\pi}{2} だけ回転させたものです。つまり、zzπ2\frac{\pi}{2} だけ回転させ、さらに 2i2i だけ平行移動させたものが ww となります。回転させても半径は変わらないので、ieiθie^{i\theta} は原点中心、半径1の円を描きます。これを 2i2i だけ平行移動すると、中心が 2i2i で半径1の円になります。
問題27(1):
w=i(z+2)=iz+2iw = i(z + 2) = iz + 2i と変形できます。これは zz を原点を中心に π2\frac{\pi}{2} 回転させ、さらに 2i2i だけ平行移動させた点です。
問題27(2):
w=iz+2w = iz + 2 は、点 zz を原点の周りに π2\frac{\pi}{2} だけ回転させた後、2だけ足した複素数を表します。つまり、zz を原点を中心に π2\frac{\pi}{2} だけ回転させ、実軸方向に2だけ平行移動させた点です。
一方、w=i(z+2)w = i(z+2) は、w=iz+2iw = iz + 2i と変形できますので、zz を原点を中心に π2\frac{\pi}{2} だけ回転させた後、2i2iだけ足した複素数を表します。つまり、zz を原点を中心に π2\frac{\pi}{2} だけ回転させ、虚軸方向に2だけ平行移動させた点です。

3. 最終的な答え

問題26:点 ww は中心 2i2i、半径1の円を描く。
問題27(1):点 ww は点 zz を原点を中心に π2\frac{\pi}{2} 回転させ、さらに 2i2i だけ平行移動させた点である。
問題27(2):w=iz+2w = iz + 2zzπ2\frac{\pi}{2} 回転させて実軸方向に2平行移動、w=i(z+2)w = i(z + 2)zzπ2\frac{\pi}{2} 回転させて虚軸方向に2平行移動する。

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