放物線 $y = x^2 - 3x + 3$ と直線 $y = 2x - a$ について、以下の問いに答えます。 (1) $a = 1$ のとき、2つのグラフの共有点の座標を求めます。 (2) 2つのグラフの共有点がただ1つであるように、定数 $a$ の値を求めます。 (3) 2つのグラフが共有点を持たないように、定数 $a$ の値の範囲を求めます。

代数学二次関数放物線直線共有点判別式
2025/4/20

1. 問題の内容

放物線 y=x23x+3y = x^2 - 3x + 3 と直線 y=2xay = 2x - a について、以下の問いに答えます。
(1) a=1a = 1 のとき、2つのグラフの共有点の座標を求めます。
(2) 2つのグラフの共有点がただ1つであるように、定数 aa の値を求めます。
(3) 2つのグラフが共有点を持たないように、定数 aa の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) a=1a = 1 のとき、直線の式は y=2x1y = 2x - 1 となります。放物線と直線の共有点を求めるには、2つの式を連立させて解けば良いです。
x23x+3=2x1x^2 - 3x + 3 = 2x - 1
x25x+4=0x^2 - 5x + 4 = 0
(x1)(x4)=0(x - 1)(x - 4) = 0
x=1,4x = 1, 4
x=1x = 1 のとき、y=2(1)1=1y = 2(1) - 1 = 1
x=4x = 4 のとき、y=2(4)1=7y = 2(4) - 1 = 7
したがって、共有点の座標は (1,1)(1, 1)(4,7)(4, 7) です。
(2) 放物線と直線の共有点がただ1つであるということは、2つの式を連立させたときの2次方程式が重解を持つということです。
x23x+3=2xax^2 - 3x + 3 = 2x - a
x25x+3+a=0x^2 - 5x + 3 + a = 0
この2次方程式が重解を持つ条件は、判別式 D=0D = 0 となることです。
D=(5)24(1)(3+a)=25124a=134aD = (-5)^2 - 4(1)(3 + a) = 25 - 12 - 4a = 13 - 4a
134a=013 - 4a = 0
4a=134a = 13
a=134a = \frac{13}{4}
(3) 放物線と直線が共有点を持たないということは、2つの式を連立させたときの2次方程式が実数解を持たないということです。つまり、判別式 D<0D < 0 となる必要があります。
D=134a<0D = 13 - 4a < 0
4a>134a > 13
a>134a > \frac{13}{4}

3. 最終的な答え

(1) 共有点の座標:(1,1),(4,7)(1, 1), (4, 7)
(2) a=134a = \frac{13}{4}
(3) a>134a > \frac{13}{4}

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