(1) 2次方程式 $x^2 + (a-3)x - a + 6 = 0$ が実数解をもたないような定数 $a$ の値の範囲を求める。 (2) $x$ の2次方程式 $x^2 + 8mx + 7m^2 + 1 = 0$ の実数解の個数を求める。

代数学二次方程式判別式実数解不等式
2025/4/20

1. 問題の内容

(1) 2次方程式 x2+(a3)xa+6=0x^2 + (a-3)x - a + 6 = 0 が実数解をもたないような定数 aa の値の範囲を求める。
(2) xx の2次方程式 x2+8mx+7m2+1=0x^2 + 8mx + 7m^2 + 1 = 0 の実数解の個数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
2次方程式が実数解をもたない条件は、判別式 DD が負であることである。
判別式 DD
D=(a3)24(1)(a+6)D = (a-3)^2 - 4(1)(-a+6)
D=a26a+9+4a24D = a^2 - 6a + 9 + 4a - 24
D=a22a15D = a^2 - 2a - 15
D<0D < 0 となる aa の範囲を求める。
a22a15<0a^2 - 2a - 15 < 0
(a5)(a+3)<0(a-5)(a+3) < 0
3<a<5-3 < a < 5
(2)
2次方程式の実数解の個数は判別式 DD の符号によって決まる。
D=(8m)24(1)(7m2+1)D = (8m)^2 - 4(1)(7m^2+1)
D=64m228m24D = 64m^2 - 28m^2 - 4
D=36m24D = 36m^2 - 4
D=4(9m21)D = 4(9m^2 - 1)
D=4(3m1)(3m+1)D = 4(3m-1)(3m+1)
D>0D > 0 のとき、実数解は2個。 4(3m1)(3m+1)>04(3m-1)(3m+1) > 0 より、(3m1)(3m+1)>0(3m-1)(3m+1) > 0m<13,13<mm < -\frac{1}{3}, \frac{1}{3} < m
D=0D = 0 のとき、実数解は1個。 4(3m1)(3m+1)=04(3m-1)(3m+1) = 0 より、(3m1)(3m+1)=0(3m-1)(3m+1) = 0m=±13m = \pm\frac{1}{3}
D<0D < 0 のとき、実数解は0個。 4(3m1)(3m+1)<04(3m-1)(3m+1) < 0 より、(3m1)(3m+1)<0(3m-1)(3m+1) < 013<m<13-\frac{1}{3} < m < \frac{1}{3}

3. 最終的な答え

(1) 3<a<5-3 < a < 5
(2)
m<13,13<mm < -\frac{1}{3}, \frac{1}{3} < m のとき、実数解は2個。
m=±13m = \pm\frac{1}{3} のとき、実数解は1個。
13<m<13-\frac{1}{3} < m < \frac{1}{3} のとき、実数解は0個。

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