問題は2つあります。 (1) ベクトル $\vec{a} = (1, 1)$ と $\vec{b} = (0, -2)$ のなす角を求める。 (2) ベクトル $\vec{a} = (1, -2)$ と $\vec{b} = (-1, -4)$ が与えられたとき、$\vec{a} + 2\vec{b}$ と直交するベクトルをすべて求める。

幾何学ベクトル内積ベクトルのなす角直交
2025/4/21

1. 問題の内容

問題は2つあります。
(1) ベクトル a=(1,1)\vec{a} = (1, 1)b=(0,2)\vec{b} = (0, -2) のなす角を求める。
(2) ベクトル a=(1,2)\vec{a} = (1, -2)b=(1,4)\vec{b} = (-1, -4) が与えられたとき、a+2b\vec{a} + 2\vec{b} と直交するベクトルをすべて求める。

2. 解き方の手順

(1) 2つのベクトルのなす角を求めるには、内積の公式を使う。
ab=abcosθ\vec{a} \cdot \vec{b} = |\vec{a}| |\vec{b}| \cos\theta
ここで、θ\theta は2つのベクトルのなす角を表す。
まず、内積 ab\vec{a} \cdot \vec{b} を計算する。
ab=(1)(0)+(1)(2)=02=2\vec{a} \cdot \vec{b} = (1)(0) + (1)(-2) = 0 - 2 = -2
次に、ベクトルの大きさ a|\vec{a}|b|\vec{b}| を計算する。
a=12+12=2|\vec{a}| = \sqrt{1^2 + 1^2} = \sqrt{2}
b=02+(2)2=4=2|\vec{b}| = \sqrt{0^2 + (-2)^2} = \sqrt{4} = 2
内積の公式から cosθ\cos\theta を求める。
cosθ=abab=222=12=22\cos\theta = \frac{\vec{a} \cdot \vec{b}}{|\vec{a}| |\vec{b}|} = \frac{-2}{\sqrt{2} \cdot 2} = \frac{-1}{\sqrt{2}} = -\frac{\sqrt{2}}{2}
cosθ=22\cos\theta = -\frac{\sqrt{2}}{2} より、θ=3π4\theta = \frac{3\pi}{4} (または 135135^\circ)
(2) まず、ベクトル a+2b\vec{a} + 2\vec{b} を計算する。
a+2b=(1,2)+2(1,4)=(1,2)+(2,8)=(12,28)=(1,10)\vec{a} + 2\vec{b} = (1, -2) + 2(-1, -4) = (1, -2) + (-2, -8) = (1 - 2, -2 - 8) = (-1, -10)
a+2b=(1,10)\vec{a} + 2\vec{b} = (-1, -10) と直交するベクトルを v=(x,y)\vec{v} = (x, y) とすると、内積が0になる。
(a+2b)v=0(\vec{a} + 2\vec{b}) \cdot \vec{v} = 0
(1,10)(x,y)=0(-1, -10) \cdot (x, y) = 0
x10y=0-x - 10y = 0
x=10yx = -10y
したがって、v=(10y,y)\vec{v} = (-10y, y) と表せる。 yy は任意の実数なので、y=ky = k (定数) とおくと、
v=(10k,k)=k(10,1)\vec{v} = (-10k, k) = k(-10, 1)

3. 最終的な答え

(1) ベクトル a\vec{a}b\vec{b} のなす角は 3π4\frac{3\pi}{4} (または 135135^\circ) です。
(2) a+2b\vec{a} + 2\vec{b} と直交するベクトルは、v=k(10,1)\vec{v} = k(-10, 1) (ただし、kk は任意の実数) です。

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