四角形ABCDが円に内接しており、$AB=8$, $CD=DA=5$, $\angle BAD = 60^\circ$である。対角線ACとBDの交点をEとするとき、以下の値を求める問題です。 (1) BD (2) BC (3) 円Oの半径R (4) BE:ED

幾何学四角形内接余弦定理正弦定理相似
2025/4/21

1. 問題の内容

四角形ABCDが円に内接しており、AB=8AB=8, CD=DA=5CD=DA=5, BAD=60\angle BAD = 60^\circである。対角線ACとBDの交点をEとするとき、以下の値を求める問題です。
(1) BD
(2) BC
(3) 円Oの半径R
(4) BE:ED

2. 解き方の手順

(1) BDを求める。
ABD\triangle ABDにおいて、余弦定理を用いる。
BD2=AB2+AD22ABADcosBADBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2AB \cdot AD \cos{\angle BAD}
BD2=82+52285cos60BD^2 = 8^2 + 5^2 - 2 \cdot 8 \cdot 5 \cos{60^\circ}
BD2=64+258012BD^2 = 64 + 25 - 80 \cdot \frac{1}{2}
BD2=8940=49BD^2 = 89 - 40 = 49
BD=7BD = 7
(2) BCを求める。
四角形ABCDは円に内接するので、BCD=180BAD=18060=120\angle BCD = 180^\circ - \angle BAD = 180^\circ - 60^\circ = 120^\circ
ACD\triangle ACDCD=DA=5CD=DA=5の二等辺三角形なので、CAD=ACD=180ADC2\angle CAD = \angle ACD = \frac{180^\circ - \angle ADC}{2}
ADC=180ABC\angle ADC = 180^\circ - \angle ABCなので、
また、BCD\triangle BCDにおいて余弦定理を用いる。
BD2=BC2+CD22BCCDcosBCDBD^2 = BC^2 + CD^2 - 2BC \cdot CD \cos{\angle BCD}
72=BC2+522BC5cos1207^2 = BC^2 + 5^2 - 2BC \cdot 5 \cos{120^\circ}
49=BC2+2510BC(12)49 = BC^2 + 25 - 10BC \cdot (-\frac{1}{2})
49=BC2+25+5BC49 = BC^2 + 25 + 5BC
BC2+5BC24=0BC^2 + 5BC - 24 = 0
(BC+8)(BC3)=0(BC + 8)(BC - 3) = 0
BC=8,3BC = -8, 3
BC>0BC > 0より、BC=3BC=3
(3) 円Oの半径Rを求める。
ABD\triangle ABDにおいて、正弦定理を用いる。
BDsinBAD=2R\frac{BD}{\sin{\angle BAD}} = 2R
7sin60=2R\frac{7}{\sin{60^\circ}} = 2R
732=2R\frac{7}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = 2R
143=2R\frac{14}{\sqrt{3}} = 2R
R=73=733R = \frac{7}{\sqrt{3}} = \frac{7\sqrt{3}}{3}
(4) BE:EDを求める。
ABE\triangle ABECDE\triangle CDEにおいて、
BAE=DCE\angle BAE = \angle DCE (円周角)
ABE=CDE\angle ABE = \angle CDE (円周角)
よって、ABECDE\triangle ABE \sim \triangle CDE
BEDE=ABCD=85\frac{BE}{DE} = \frac{AB}{CD} = \frac{8}{5}
BE:ED=8:5BE:ED = 8:5

3. 最終的な答え

(1) BD=7BD = 7
(2) BC=3BC = 3
(3) R=733R = \frac{7\sqrt{3}}{3}
(4) BE:ED=8:5BE:ED = 8:5

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