与えられた無限級数の和を求める問題です。 $$ \frac{1}{\sqrt{3}+1} + \frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{3}} + \cdots + \frac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}} + \cdots $$

解析学無限級数数列極限有理化望遠鏡和発散
2025/4/22

1. 問題の内容

与えられた無限級数の和を求める問題です。
13+1+15+3++12n+1+2n1+ \frac{1}{\sqrt{3}+1} + \frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{3}} + \cdots + \frac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}} + \cdots

2. 解き方の手順

各項の分母を有理化します。一般項は 12n+1+2n1\frac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}} です。
12n+1+2n1=2n+12n1(2n+1+2n1)(2n+12n1) \frac{1}{\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1}} = \frac{\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1}}{(\sqrt{2n+1}+\sqrt{2n-1})(\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1})}
=2n+12n1(2n+1)(2n1)=2n+12n12 = \frac{\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1}}{(2n+1)-(2n-1)} = \frac{\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1}}{2}
したがって、級数の第n項までの部分和 SnS_n は次のようになります。
Sn=k=1n12k+1+2k1=k=1n2k+12k12 S_n = \sum_{k=1}^{n} \frac{1}{\sqrt{2k+1}+\sqrt{2k-1}} = \sum_{k=1}^{n} \frac{\sqrt{2k+1}-\sqrt{2k-1}}{2}
=12k=1n(2k+12k1) = \frac{1}{2} \sum_{k=1}^{n} (\sqrt{2k+1}-\sqrt{2k-1})
これは望遠鏡和(telescoping sum)なので、次のように書き下すことができます。
Sn=12[(31)+(53)+(75)++(2n+12n1)] S_n = \frac{1}{2} [(\sqrt{3}-\sqrt{1}) + (\sqrt{5}-\sqrt{3}) + (\sqrt{7}-\sqrt{5}) + \cdots + (\sqrt{2n+1}-\sqrt{2n-1})]
=12(2n+11) = \frac{1}{2} (\sqrt{2n+1} - 1)
無限級数の和は、部分和の極限として求められます。
S=limnSn=limn2n+112 S = \lim_{n \to \infty} S_n = \lim_{n \to \infty} \frac{\sqrt{2n+1} - 1}{2}
nn が無限大に近づくと、2n+1\sqrt{2n+1} も無限大に近づきます。したがって、
S=limn2n+112= S = \lim_{n \to \infty} \frac{\sqrt{2n+1} - 1}{2} = \infty

3. 最終的な答え

無限級数は発散します。
答え:発散

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