点Oから水平方向に初速度14.7 m/sで投げられた小球が、19.6 m落下した点Pを通過するときの、以下の値を求める問題です。 (1) 点Pを通過する時刻 $t$ (2) 点Pを通過する時の水平方向の速度成分 $v_x$ (3) 点Pを通過する時の鉛直方向の速度成分 $v_y$ (4) 点Pを通過する時の速さ $v$

応用数学力学自由落下速度ベクトルピタゴラスの定理
2025/4/22

1. 問題の内容

点Oから水平方向に初速度14.7 m/sで投げられた小球が、19.6 m落下した点Pを通過するときの、以下の値を求める問題です。
(1) 点Pを通過する時刻 tt
(2) 点Pを通過する時の水平方向の速度成分 vxv_x
(3) 点Pを通過する時の鉛直方向の速度成分 vyv_y
(4) 点Pを通過する時の速さ vv

2. 解き方の手順

(1) 時刻 tt の計算
小球の鉛直方向の運動は自由落下なので、落下距離 yy は以下の式で表されます。
y=12gt2y = \frac{1}{2}gt^2
ここで、y=19.6y = 19.6 m, g=9.8g = 9.8 m/s² なので、tt を求めます。
19.6=12×9.8×t219.6 = \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2
t2=19.6×29.8=4t^2 = \frac{19.6 \times 2}{9.8} = 4
t=4=2t = \sqrt{4} = 2 s
(2) 水平方向の速度成分 vxv_x の計算
水平方向には力が働かないため、速度は一定です。したがって、
vx=14.7v_x = 14.7 m/s
(3) 鉛直方向の速度成分 vyv_y の計算
鉛直方向の速度は、等加速度運動の式 v=v0+gtv = v_0 + gt で表されます。初速度 v0=0v_0 = 0 m/sなので、
vy=gtv_y = gt
vy=9.8×2=19.6v_y = 9.8 \times 2 = 19.6 m/s
(4) 速さ vv の計算
点Pでの速さ vv は、vxv_xvyv_y の合成ベクトルなので、ピタゴラスの定理より、
v=vx2+vy2v = \sqrt{v_x^2 + v_y^2}
v=14.72+19.62=216.09+384.16=600.25=24.5v = \sqrt{14.7^2 + 19.6^2} = \sqrt{216.09 + 384.16} = \sqrt{600.25} = 24.5 m/s

3. 最終的な答え

(1) 時刻 t=2t = 2 s
(2) 水平方向の速度成分 vx=14.7v_x = 14.7 m/s
(3) 鉛直方向の速度成分 vy=19.6v_y = 19.6 m/s
(4) 速さ v=24.5v = 24.5 m/s

「応用数学」の関連問題

図3に示すマノメータにおいて、タンクAとB内の圧力 $p_A$ と $p_B$ の差 $p_A - p_B$ を、水の密度 $\rho$、水銀の密度 $\rho_g$、重力加速度 $g$、高さ $H$...

流体力学圧力物理マノメータ計算
2025/6/2

図1のようなマノメータにおいて、配管の図に示す位置での圧力 $p$ を求めます。水の密度 $\rho_w = 1000 \, \text{kg/m}^3$、水銀の密度 $\rho_{Hg} = 136...

圧力流体力学マノメータ物理
2025/6/2

図に示すようなマノメータにおいて、配管内の圧力 $P_A$ を求める問題です。与えられている値は、水の密度 $\rho_w = 1000 \, \text{kg/m}^3$、水銀の密度 $\rho_{...

流体圧力マノメータ物理
2025/6/2

1. ベクトル場 $\mathbf{A} = (x^2, 2, z)$ に対して、原点を中心とする半径 $a$ の球面 $S$ 上での面積分 $\oint_S \mathbf{A} \cdot d\...

ベクトル解析面積分ガウスの発散定理球面座標
2025/6/2

問題1は、ベクトル場 $\mathbf{A} = (x^2, 2, z)$ の閉曲面 $S$ 上の面積分 $\oint_S \mathbf{A} \cdot d\mathbf{S}$ を求める問題です...

ベクトル解析面積分ガウスの発散定理球面座標多重積分
2025/6/2

質量 $m$ の質点が、重力加速度 $g$ の下で、初速度0で落下する。質点には重力と、速度の2乗に比例する慣性抵抗 $F_1 = \beta v^2$ (ただし $\beta > 0$) が働く。鉛...

力学運動方程式微分方程式終端速度tanh関数
2025/6/2

質量 $m$ の質点が、重力と速度の二乗に比例する抵抗(慣性抵抗)を受けながら落下する運動について考える。落下運動の運動方程式を求め、その解として速度 $v(t)$ を求めよ。ただし、鉛直下向きを正と...

微分方程式力学運動方程式tanh関数
2025/6/2

質量 $m$ の質点が、重力と速度の二乗に比例する抵抗力(慣性抵抗)を受けながら落下運動をする。鉛直下向きを正として、質点の位置を $y(t)$、速度を $v(t)$ とする。重力加速度の大きさを $...

微分方程式力学運動終端速度積分
2025/6/2

図に示すような形状の容器に海水を入れたときの、点A, B, C, Dにおける圧力(Pa)をそれぞれ求める問題です。 海水の密度 $\rho = 1025 \text{ kg/m}^3$、重力加速度 $...

圧力流体物理学密度
2025/6/2

質量 $m_e = 9.11 \times 10^{-31} \text{ kg}$、速度 $v = 2.20 \times 10^6 \text{ m/s}$ で飛ぶ電子のド・ブロイ波長を計算します...

物理波長ド・ブロイ波長計算
2025/6/2