与えられた4つの行列A, B, C, Dに対して、2つの行列の積が定義できるかどうかを判定し、定義できる場合にはその行列のサイズを求める問題(a)。そして、定義できる行列の積を実際に計算する問題(b)。

代数学行列行列の積線形代数
2025/4/22

1. 問題の内容

与えられた4つの行列A, B, C, Dに対して、2つの行列の積が定義できるかどうかを判定し、定義できる場合にはその行列のサイズを求める問題(a)。そして、定義できる行列の積を実際に計算する問題(b)。

2. 解き方の手順

(a) 行列の積が定義できる条件は、最初の行列の列数と次の行列の行数が一致することです。行列A, B, C, Dのサイズはそれぞれ、A: 2x2, B: 1x2, C: 2x3, D: 3x2です。
i. AB: (2x2)(1x2)。積は定義できません。M(0,0)
ii. BA: (1x2)(2x2)。積は定義でき、サイズは1x2。M(1,2)
iii. AC: (2x2)(2x3)。積は定義でき、サイズは2x3。M(2,3)
iv. CA: (2x3)(2x2)。積は定義でき、サイズは2x2。M(2,2)
v. AD: (2x2)(3x2)。積は定義できません。M(0,0)
vi. DA: (3x2)(2x2)。積は定義でき、サイズは3x2。M(3,2)
vii. BC: (1x2)(2x3)。積は定義でき、サイズは1x3。M(1,3)
viii. CB: (2x3)(1x2)。積は定義できません。M(0,0)
ix. BD: (1x2)(3x2)。積は定義できません。M(0,0)
x. DB: (3x2)(1x2)。積は定義できません。M(0,0)
xi. CD: (2x3)(3x2)。積は定義でき、サイズは2x2。M(2,2)
xii. DC: (3x2)(2x3)。積は定義でき、サイズは3x3。M(3,3)
(b) 定義できる行列の積を計算します。
計算する行列のペアは BA, AC, CA, DA, BC, CD, DC です。
i. BA = (3 5) * ((-2 -2),(1 1)) = (-1 1)
ii. AC = ((-2 -2),(1 1)) * ((9 0 7),(4 6 -1)) = ((-26 -12 -12),(13 6 6))
iii. CA = ((9 0 7),(4 6 -1)) * ((-2 -2),(1 1)) = ((-11 -11),(-1 -1))
iv. DA = ((-3 -4),(0 -5),(-7 0)) * ((-2 -2),(1 1)) = ((2 2),(-5 -5),(14 14))
v. BC = (3 5) * ((9 0 7),(4 6 -1)) = ((47 30 16))
vi. CD = ((9 0 7),(4 6 -1)) * ((-3 -4),(0 -5),(-7 0)) = ((-72 -36),(-5 -46))
vii. DC = ((-3 -4),(0 -5),(-7 0)) * ((9 0 7),(4 6 -1)) = ((-43 -24 -17),(-20 -30 5),(-63 0 -49))

3. 最終的な答え

(a)
(1) 0 (2) 0
(3) 1 (4) 2
(5) 2 (6) 3
(7) 2 (8) 2
(9) 0 (10) 0
(11) 3 (12) 2
(13) 1 (14) 3
(15) 0 (16) 0
(17) 0 (18) 0
(19) 0 (20) 0
(21) 2 (22) 2
(23) 3 (24) 3
(b)
(25) -1 (26) 1
(27) -26 (28) -12 (29) -12 (30) 13 (31) 6
(32) 6 (33) -11 (34) -11
(35) -1 (36) -1 (37) 2 (38) 2
(39) 2 (40) 2 (41) -5 (42) -5 (43) 14 (44) 14
(45) 47 (46) 30 (47) 16

「代数学」の関連問題

与えられた方程式は $\frac{28}{x} \times \frac{x}{6.02 \times 10^{23}} = \frac{28}{6.02 \times 10^{23}}$ です。この...

方程式分数約分数値計算
2025/4/22

$x, y, z$ はそれぞれ一桁の整数です。$2454 = 333x + 33y + 3z$ を満たすとき、$x + y + z$ の値を求めます。

方程式整数演算
2025/4/22

$x$ についての方程式 $(x + 4) \times \frac{1}{8} + 5 = 7$ を解き、$x$ の値を求めます。

方程式一次方程式二次方程式分数
2025/4/22

(1) 次の方程式を解け。 (i) $x^2 + x - 2 = 0$ (ii) $x^2 - 2x - 4 = 0$ (iii) $x^4 - 6x^2 + 1 = 0$ (iv) $(x+1)(x...

二次方程式解の公式判別式複素数解因数分解
2025/4/22

与えられた式 $12x^2 - 7xy - 12y^2$ を因数分解します。

因数分解二次式多項式
2025/4/22

与えられた2次式 $3x^2 + 5x + 2$ を因数分解してください。

因数分解二次式多項式
2025/4/22

不等式 $a^2 - ab + b^2 \geq a + b - 1$ を証明し、等号が成り立つ条件を求める。

不等式証明平方完成等号成立条件
2025/4/22

次の不等式を証明します。 $(x^4 + y^4)(x^2 + y^2) \ge (x^3 + y^3)^2$

不等式式の展開証明相加相乗平均
2025/4/22

与えられた不等式を証明します。 (1) $\sqrt{7} + \sqrt{8} > \sqrt{5} + \sqrt{10}$ (2) $\sqrt{7} - \sqrt{6} > \sqrt{14...

不等式の証明平方根大小比較
2025/4/22

与えられた複数の分数式の加法・減法を行う問題です。 (1) $\frac{x^2-4}{x+1} + \frac{3}{x+1}$ (2) $\frac{x^2}{x-2} - \frac{4x-4}...

分数式加減法因数分解通分約分
2025/4/22