平行四辺形ABCDにおいて、辺CD, DAの中点をそれぞれM, Nとし、線分AMとBNの交点をPとする。 (1) AP:PMを求める。 (2) BP:PNを求める。 (3) 平行四辺形ABCDの面積が40 cm^2 のとき、△APNの面積を求める。

幾何学ベクトル平行四辺形面積
2025/3/17

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺CD, DAの中点をそれぞれM, Nとし、線分AMとBNの交点をPとする。
(1) AP:PMを求める。
(2) BP:PNを求める。
(3) 平行四辺形ABCDの面積が40 cm^2 のとき、△APNの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) AP:PMを求める。
平行四辺形ABCDにおいて、AB=b\vec{AB} = \vec{b}, AD=d\vec{AD} = \vec{d}とおくと、AM=AD+DM=d+12b\vec{AM} = \vec{AD} + \vec{DM} = \vec{d} + \frac{1}{2}\vec{b}AN=12d\vec{AN} = \frac{1}{2}\vec{d}BN=ANAB=12db\vec{BN} = \vec{AN} - \vec{AB} = \frac{1}{2}\vec{d} - \vec{b}となる。
PはAM上にあるので、実数ssを用いて AP=sAM=s(d+12b)\vec{AP} = s\vec{AM} = s(\vec{d} + \frac{1}{2}\vec{b})と表せる。
また、PはBN上にあるので、実数ttを用いて BP=tBN=t(12db)\vec{BP} = t\vec{BN} = t(\frac{1}{2}\vec{d} - \vec{b})と表せる。
AP=AB+BP\vec{AP} = \vec{AB} + \vec{BP}より、
s(d+12b)=b+t(12db)s(\vec{d} + \frac{1}{2}\vec{b}) = \vec{b} + t(\frac{1}{2}\vec{d} - \vec{b})
sd+s2b=(1t)b+t2ds\vec{d} + \frac{s}{2}\vec{b} = (1-t)\vec{b} + \frac{t}{2}\vec{d}
b\vec{b}d\vec{d}は一次独立なので、
s=t2s = \frac{t}{2} かつ s2=1t\frac{s}{2} = 1-t
s=t2s = \frac{t}{2}s2=1t\frac{s}{2} = 1-tに代入して、
t4=1t\frac{t}{4} = 1-t
t=44tt = 4 - 4t
5t=45t = 4
t=45t = \frac{4}{5}
よって、s=25s = \frac{2}{5}となる。
AP=25AM\vec{AP} = \frac{2}{5}\vec{AM}なので、AP:PM = 2:3
(2) BP:PNを求める。
BP=45BN\vec{BP} = \frac{4}{5}\vec{BN}なので、BP:PN = 4:1
(3) 平行四辺形ABCDの面積が40 cm^2 のとき、△APNの面積を求める。
ABN=12ABD=14平行四辺形ABCD=14×40=10\triangle ABN = \frac{1}{2} \triangle ABD = \frac{1}{4} \text{平行四辺形ABCD} = \frac{1}{4} \times 40 = 10
APN=APAMAMN=25AMN\triangle APN = \frac{AP}{AM} \triangle AMN = \frac{2}{5} \triangle AMN
AMN=12ADN=14ADC=18平行四辺形ABCD=18×40=5\triangle AMN = \frac{1}{2} \triangle ADN = \frac{1}{4} \triangle ADC = \frac{1}{8} \text{平行四辺形ABCD} = \frac{1}{8} \times 40 = 5
よって、APN=25×5=2\triangle APN = \frac{2}{5} \times 5 = 2

3. 最終的な答え

(1) AP:PM = 2:3
(2) BP:PN = 4:1
(3) △APNの面積 = 2 cm^2

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