平行四辺形ABCDにおいて、辺BCを1:2に分ける点をP、辺CDを2:3に分ける点をQとする。DPとAQの交点をRとするとき、以下の比を求めよ。 (1) AR:RQ (2) DR:RP (3) 三角形ARDと平行四辺形ABCDの面積比

幾何学ベクトル平行四辺形面積比
2025/3/17

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺BCを1:2に分ける点をP、辺CDを2:3に分ける点をQとする。DPとAQの交点をRとするとき、以下の比を求めよ。
(1) AR:RQ
(2) DR:RP
(3) 三角形ARDと平行四辺形ABCDの面積比

2. 解き方の手順

(1) AR:RQを求める。
まず、AB=b\vec{AB}=\vec{b}AD=d\vec{AD}=\vec{d}とおく。
点Pは辺BCを1:2に分ける点なので、AP=AB+BP=b+13d\vec{AP}=\vec{AB}+\vec{BP}=\vec{b}+\frac{1}{3}\vec{d}
点Qは辺CDを2:3に分ける点なので、AQ=AD+DQ=d+25b\vec{AQ}=\vec{AD}+\vec{DQ}=\vec{d}+\frac{2}{5}\vec{b}
点RはDP上にあるので、ssを用いてAR=(1s)AD+sAP=(1s)d+s(b+13d)=sb+(123s)d\vec{AR}=(1-s)\vec{AD}+s\vec{AP}=(1-s)\vec{d}+s(\vec{b}+\frac{1}{3}\vec{d})=s\vec{b}+(1-\frac{2}{3}s)\vec{d}と表せる。
また、点RはAQ上にあるので、ttを用いてAR=tAQ=t(d+25b)=25tb+td\vec{AR}=t\vec{AQ}=t(\vec{d}+\frac{2}{5}\vec{b})=\frac{2}{5}t\vec{b}+t\vec{d}と表せる。
b\vec{b}d\vec{d}は一次独立なので、
s=25ts=\frac{2}{5}t
123s=t1-\frac{2}{3}s=t
上の2式を解くと、t=1519t=\frac{15}{19}s=619s=\frac{6}{19}
AR=1519AQ\vec{AR}=\frac{15}{19}\vec{AQ}より、AR:RQ = 15:4
(2) DR:RPを求める。
点RはDP上にあるので、DR:RP = (1-s):s = (1-619\frac{6}{19}):619\frac{6}{19} = 1319\frac{13}{19}:619\frac{6}{19} = 13:6
(3) △ARDと平行四辺形ABCDの面積比を求める。
ARD=12AR×AD\triangle ARD = \frac{1}{2}|\vec{AR} \times \vec{AD}|
=12(1519AQ)×AD= \frac{1}{2}|(\frac{15}{19}\vec{AQ}) \times \vec{AD}|
=1519×12(AD+25AB)×AD= \frac{15}{19} \times \frac{1}{2}|(\vec{AD}+\frac{2}{5}\vec{AB})\times \vec{AD}|
=1519×12AD×AD+25AB×AD= \frac{15}{19} \times \frac{1}{2}|\vec{AD}\times \vec{AD} + \frac{2}{5}\vec{AB} \times \vec{AD}|
=1519×12×25AB×AD= \frac{15}{19} \times \frac{1}{2} \times \frac{2}{5} |\vec{AB} \times \vec{AD}|
=319AB×AD= \frac{3}{19}|\vec{AB} \times \vec{AD}|
平行四辺形ABCDの面積はAB×AD|\vec{AB} \times \vec{AD}|
ARD:平行四辺形ABCD=319AB×AD:AB×AD=3:19\triangle ARD : 平行四辺形ABCD = \frac{3}{19}|\vec{AB} \times \vec{AD}| : |\vec{AB} \times \vec{AD}| = 3:19

3. 最終的な答え

(1) AR:RQ = 15:4
(2) DR:RP = 13:6
(3) △ARD : 平行四辺形ABCD = 3:19

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