図に示す回路のA-B間の合成抵抗が9Ωであるとき、抵抗 $r$ の値を求める問題です。ただし、配線の抵抗は無視できるものとします。

応用数学電気回路合成抵抗並列接続直列接続連立方程式
2025/4/23

1. 問題の内容

図に示す回路のA-B間の合成抵抗が9Ωであるとき、抵抗 rr の値を求める問題です。ただし、配線の抵抗は無視できるものとします。

2. 解き方の手順

まず、回路を簡略化します。rr11Ω11\Omega の抵抗が並列に接続されており、その合成抵抗を R1R_1 とします。また、12Ω12\Omega6Ω6\Omega の抵抗が並列に接続されており、その合成抵抗を R2R_2 とします。
並列抵抗の合成抵抗の公式は、
1R=1Ra+1Rb\frac{1}{R} = \frac{1}{R_a} + \frac{1}{R_b}
または
R=RaRbRa+RbR = \frac{R_a \cdot R_b}{R_a + R_b}
で表されます。
R1R_1rr11Ω11\Omega の並列接続なので、
R1=11r11+rR_1 = \frac{11r}{11 + r}
R2R_212Ω12\Omega6Ω6\Omega の並列接続なので、
R2=12×612+6=7218=4ΩR_2 = \frac{12 \times 6}{12 + 6} = \frac{72}{18} = 4\Omega
次に、R1R_1R2R_236Ω36\Omega の抵抗が直列に接続されているので、A-B間の合成抵抗 RABR_{AB} は、
RAB=R1+R2+36R_{AB} = R_1 + R_2 + 36
問題文より、RAB=9ΩR_{AB} = 9\Omega なので、
9=11r11+r+4+369 = \frac{11r}{11 + r} + 4 + 36
11r11+r=9436=31\frac{11r}{11 + r} = 9 - 4 - 36 = -31
11r=31(11+r)11r = -31(11 + r)
11r=34131r11r = -341 - 31r
42r=34142r = -341
r=341428.12r = -\frac{341}{42} \approx -8.12
計算が間違っている可能性があるので、計算を見直します。
まず、R1R_1R2R_2を計算するところまでは同じです。
次に、A-B間の合成抵抗の式を立てます。
RAB=R1+R2+36=11r11+r+4+36=11r11+r+40=9R_{AB} = R_1 + R_2 + 36 = \frac{11r}{11+r} + 4 + 36 = \frac{11r}{11+r} + 40 = 9
よって、11r11+r=940=31\frac{11r}{11+r} = 9-40 = -31
11r=31(11+r)=34131r11r = -31(11+r) = -341 -31r
42r=34142r = -341
r=341428.1r = \frac{-341}{42} \approx -8.1
抵抗が負になることはないので、問題文か回路図に誤りがある可能性があります。
しかし、選択肢から近い値を探すことはできます。選択肢の値をrrに代入して、合成抵抗が9Ω9\Omegaに近いものを選びます。
選択肢1: r=7Ωr = 7\Omega
R1=11×711+7=77184.28ΩR_1 = \frac{11\times7}{11+7} = \frac{77}{18} \approx 4.28\Omega
RAB=4.28+4+36=44.28ΩR_{AB} = 4.28 + 4 + 36 = 44.28\Omega
選択肢2: r=18Ωr = 18\Omega
R1=11×1811+18=198296.83ΩR_1 = \frac{11\times18}{11+18} = \frac{198}{29} \approx 6.83\Omega
RAB=6.83+4+36=46.83ΩR_{AB} = 6.83 + 4 + 36 = 46.83\Omega
選択肢3: r=25Ωr = 25\Omega
R1=11×2511+25=275367.64ΩR_1 = \frac{11\times25}{11+25} = \frac{275}{36} \approx 7.64\Omega
RAB=7.64+4+36=47.64ΩR_{AB} = 7.64 + 4 + 36 = 47.64\Omega
選択肢4: r=3.6Ωr = 3.6\Omega
R1=11×3.611+3.6=39.614.62.71ΩR_1 = \frac{11\times3.6}{11+3.6} = \frac{39.6}{14.6} \approx 2.71\Omega
RAB=2.71+4+36=42.71ΩR_{AB} = 2.71 + 4 + 36 = 42.71\Omega
どの選択肢でも合成抵抗が9Ωにならないため、問題設定に誤りがある可能性が高いです。
問題文に誤りがないと仮定して、考え方を変えてみます。
rr36Ω36\Omega の位置が逆ではないかと仮定すると以下のようになります。
R1=361136+11=396478.43R_1 = \frac{36 \cdot 11}{36 + 11} = \frac{396}{47} \approx 8.43
合成抵抗は 9Ω9\Omegaなので、 R2=12×612+6=4R_2 = \frac{12 \times 6}{12+6}=4として
9=r+R1+R2=r+8.43+4=r+12.439 = r + R_1 + R_2 = r + 8.43+4 = r + 12.43
r=3.43r = -3.43となり、やはりマイナスになってしまいます。

3. 最終的な答え

問題文または回路図に誤りがある可能性があります。選択肢の中に正解は存在しないと思われます。

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