まず、回路を簡略化します。r と 11Ω の抵抗が並列に接続されており、その合成抵抗を R1 とします。また、12Ω と 6Ω の抵抗が並列に接続されており、その合成抵抗を R2 とします。 並列抵抗の合成抵抗の公式は、
R1=Ra1+Rb1 または
R=Ra+RbRa⋅Rb で表されます。
R1 は r と 11Ω の並列接続なので、 R1=11+r11r R2 は 12Ω と 6Ω の並列接続なので、 R2=12+612×6=1872=4Ω 次に、R1 と R2 と 36Ω の抵抗が直列に接続されているので、A-B間の合成抵抗 RAB は、 RAB=R1+R2+36 問題文より、RAB=9Ω なので、 9=11+r11r+4+36 11+r11r=9−4−36=−31 11r=−31(11+r) 11r=−341−31r 42r=−341 r=−42341≈−8.12 計算が間違っている可能性があるので、計算を見直します。
まず、R1とR2を計算するところまでは同じです。 次に、A-B間の合成抵抗の式を立てます。
RAB=R1+R2+36=11+r11r+4+36=11+r11r+40=9 よって、11+r11r=9−40=−31 11r=−31(11+r)=−341−31r 42r=−341 r=42−341≈−8.1 抵抗が負になることはないので、問題文か回路図に誤りがある可能性があります。
しかし、選択肢から近い値を探すことはできます。選択肢の値をrに代入して、合成抵抗が9Ωに近いものを選びます。 選択肢1: r=7Ω R1=11+711×7=1877≈4.28Ω RAB=4.28+4+36=44.28Ω 選択肢2: r=18Ω R1=11+1811×18=29198≈6.83Ω RAB=6.83+4+36=46.83Ω 選択肢3: r=25Ω R1=11+2511×25=36275≈7.64Ω RAB=7.64+4+36=47.64Ω 選択肢4: r=3.6Ω R1=11+3.611×3.6=14.639.6≈2.71Ω RAB=2.71+4+36=42.71Ω どの選択肢でも合成抵抗が9Ωにならないため、問題設定に誤りがある可能性が高いです。
問題文に誤りがないと仮定して、考え方を変えてみます。
r と 36Ω の位置が逆ではないかと仮定すると以下のようになります。 R1=36+1136⋅11=47396≈8.43 合成抵抗は 9Ωなので、 R2=12+612×6=4として 9=r+R1+R2=r+8.43+4=r+12.43 r=−3.43となり、やはりマイナスになってしまいます。