A-B間の合成抵抗が $6 \Omega$ である場合に、$r$ の抵抗値を求める問題です。回路はブリッジ回路の形をしています。

応用数学電気回路ブリッジ回路合成抵抗並列接続直列接続
2025/4/23

1. 問題の内容

A-B間の合成抵抗が 6Ω6 \Omega である場合に、rr の抵抗値を求める問題です。回路はブリッジ回路の形をしています。

2. 解き方の手順

ブリッジ回路の合成抵抗を求めるためには、まず回路をデルタ結線からスター結線に変換する必要があります。しかし、今回はA-B間の合成抵抗が 6Ω6\Omega であることが分かっているので、それを利用して解きます。
7Ω7\Omegarr の直列接続、および 5Ω5\Omega24Ω24\Omega の直列接続を考えます。
それぞれの直列接続の抵抗値を R1R_1R2R_2 とすると、
R1=7+rR_1 = 7 + r
R2=5+24=29R_2 = 5 + 24 = 29
次に、R1R_1R2R_2 の並列接続を考えます。並列接続の合成抵抗 RABR_{AB} は、
RAB=R1R2R1+R2=(7+r)×29(7+r)+29=29(7+r)36+rR_{AB} = \frac{R_1 R_2}{R_1 + R_2} = \frac{(7+r) \times 29}{(7+r) + 29} = \frac{29(7+r)}{36+r}
問題文より、RAB=6R_{AB} = 6 なので、
6=29(7+r)36+r6 = \frac{29(7+r)}{36+r}
この方程式を解きます。
6(36+r)=29(7+r)6(36+r) = 29(7+r)
216+6r=203+29r216 + 6r = 203 + 29r
29r6r=21620329r - 6r = 216 - 203
23r=1323r = 13
r=1323r = \frac{13}{23}
選択肢にないため、別の解き方を考えます。
ブリッジ回路が平衡状態であれば、 7/5=r/247/5 = r/24 が成り立つので、r=(7/5)24=33.6r = (7/5)*24 = 33.6 となりこれも選択肢にありません。
ここで、並列接続部分の合成抵抗を計算する際に間違っている可能性があるので、もう一度計算します。
RAB=(7+r)×(5+15)7+r+5+15=6R_{AB} = \frac{(7+r) \times (5+15)}{7+r+5+15}=6
RAB=20(7+r)27+r=6R_{AB} = \frac{20(7+r)}{27+r}=6
20(7+r)=6(27+r)20(7+r) = 6(27+r)
140+20r=162+6r140+20r = 162+6r
14r=2214r=22
r=22/14=11/7=1.57r=22/14=11/7 = 1.57
これも選択肢にない。
もう一度、問題文を読み直すと、左側の抵抗が 24Ω24\Omega ではなく、15Ω15\Omega であることが判明しました。
そこで、R2=5+15=20R_2=5+15=20 として計算してみます。
6=(7+r)207+r+206=\frac{(7+r)20}{7+r+20}
6(27+r)=20(7+r)6(27+r)=20(7+r)
162+6r=140+20r162+6r=140+20r
22=14r22=14r
r=11/7r=11/7
再度、問題文を読み直すと、24Ω24\Omegaであることがわかりました。
6=(7+r)297+r+296 = \frac{(7+r) \cdot 29}{7+r+29}
6(36+r)=29(7+r)6(36+r) = 29(7+r)
216+6r=203+29r216 + 6r = 203 + 29r
13=23r13 = 23r
r=1323r = \frac{13}{23}
これは選択肢にない。
選択肢から考えてみましょう。
r=3r = 3 のとき: (7+3)297+3+29=102939=290397.44\frac{(7+3)29}{7+3+29} = \frac{10*29}{39} = \frac{290}{39} \approx 7.44
r=6r = 6 のとき: (7+6)297+6+29=132942=377428.98\frac{(7+6)29}{7+6+29} = \frac{13*29}{42} = \frac{377}{42} \approx 8.98
r=9r = 9 のとき: (7+9)297+9+29=162945=4644510.31\frac{(7+9)29}{7+9+29} = \frac{16*29}{45} = \frac{464}{45} \approx 10.31
r=12r = 12 のとき: (7+12)297+12+29=192948=5514811.48\frac{(7+12)29}{7+12+29} = \frac{19*29}{48} = \frac{551}{48} \approx 11.48
いずれの選択肢も 6Ω6\Omega に近い値にはなりません。
最後に、5Ω5\OmegarΩr\Omega の直列接続、7Ω7\Omega24Ω24\Omega の直列接続として計算してみます。
R1=5+rR_1=5+r
R2=7+24=31R_2=7+24=31
6=(5+r)315+r+316=\frac{(5+r)31}{5+r+31}
6(36+r)=(5+r)316(36+r) = (5+r)31
216+6r=155+31r216+6r=155+31r
61=25r61=25r
r=61/25=2.44r=61/25=2.44

3. 最終的な答え

いずれの選択肢も正しくないと考えられます。

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