ブリッジ回路の合成抵抗を求めるためには、まず回路をデルタ結線からスター結線に変換する必要があります。しかし、今回はA-B間の合成抵抗が 6Ω であることが分かっているので、それを利用して解きます。 7Ω と r の直列接続、および 5Ω と 24Ω の直列接続を考えます。 それぞれの直列接続の抵抗値を R1 と R2 とすると、 R2=5+24=29 次に、R1 と R2 の並列接続を考えます。並列接続の合成抵抗 RAB は、 RAB=R1+R2R1R2=(7+r)+29(7+r)×29=36+r29(7+r) 問題文より、RAB=6 なので、 6=36+r29(7+r) この方程式を解きます。
6(36+r)=29(7+r) 216+6r=203+29r 29r−6r=216−203 r=2313 選択肢にないため、別の解き方を考えます。
ブリッジ回路が平衡状態であれば、 7/5=r/24 が成り立つので、r=(7/5)∗24=33.6 となりこれも選択肢にありません。 ここで、並列接続部分の合成抵抗を計算する際に間違っている可能性があるので、もう一度計算します。
RAB=7+r+5+15(7+r)×(5+15)=6 RAB=27+r20(7+r)=6 20(7+r)=6(27+r) 140+20r=162+6r r=22/14=11/7=1.57 これも選択肢にない。
もう一度、問題文を読み直すと、左側の抵抗が 24Ω ではなく、15Ω であることが判明しました。 そこで、R2=5+15=20 として計算してみます。 6=7+r+20(7+r)20 6(27+r)=20(7+r) 162+6r=140+20r 再度、問題文を読み直すと、24Ωであることがわかりました。 6=7+r+29(7+r)⋅29 6(36+r)=29(7+r) 216+6r=203+29r r=2313 これは選択肢にない。
選択肢から考えてみましょう。
r=3 のとき: 7+3+29(7+3)29=3910∗29=39290≈7.44 r=6 のとき: 7+6+29(7+6)29=4213∗29=42377≈8.98 r=9 のとき: 7+9+29(7+9)29=4516∗29=45464≈10.31 r=12 のとき: 7+12+29(7+12)29=4819∗29=48551≈11.48 いずれの選択肢も 6Ω に近い値にはなりません。 最後に、5Ω と rΩ の直列接続、7Ω と 24Ω の直列接続として計算してみます。 R2=7+24=31 6=5+r+31(5+r)31 6(36+r)=(5+r)31 216+6r=155+31r r=61/25=2.44