画像に書かれている数学の問題は、以下の不等式とその証明、および等号成立条件を扱っています。 (1) $\frac{x^2}{2} + \frac{y^2}{3} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y)^2}{5} + \frac{z^2}{4}$ (2) $\frac{(x+y)^2}{5} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y+z)^2}{9}$ (3) 上記 (1), (2) より、 $\frac{x^2}{2} + \frac{y^2}{3} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y+z)^2}{9}$ そして、この不等式が等号成立する条件は $\frac{x}{2} = \frac{y}{3} = \frac{z}{4}$ であることを示しています。

代数学不等式証明等号成立条件数式変形
2025/4/23

1. 問題の内容

画像に書かれている数学の問題は、以下の不等式とその証明、および等号成立条件を扱っています。
(1) x22+y23+z24(x+y)25+z24\frac{x^2}{2} + \frac{y^2}{3} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y)^2}{5} + \frac{z^2}{4}
(2) (x+y)25+z24(x+y+z)29\frac{(x+y)^2}{5} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y+z)^2}{9}
(3) 上記 (1), (2) より、 x22+y23+z24(x+y+z)29\frac{x^2}{2} + \frac{y^2}{3} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y+z)^2}{9}
そして、この不等式が等号成立する条件は x2=y3=z4\frac{x}{2} = \frac{y}{3} = \frac{z}{4} であることを示しています。

2. 解き方の手順

画像の式変形を順番に確認し、不等式が成り立つことと、等号成立条件を導く流れを確認します。
* **ステップ1: 不等式(2)の証明**
不等式(2)の左辺と右辺の差を計算し、それが0以上であることを示すことで、不等式(2)を証明しています。
(x+y)25+z24(x+y+z)29=1180[36(x+y)2+45z220(x+y+z)2]\frac{(x+y)^2}{5} + \frac{z^2}{4} - \frac{(x+y+z)^2}{9} = \frac{1}{180} [36(x+y)^2 + 45z^2 - 20(x+y+z)^2]
=1180[36(x+y)2+45z220((x+y)2+2(x+y)z+z2)]= \frac{1}{180} [36(x+y)^2 + 45z^2 - 20((x+y)^2 + 2(x+y)z + z^2)]
=1180[36(x+y)2+45z220(x+y)240(x+y)z20z2]= \frac{1}{180} [36(x+y)^2 + 45z^2 - 20(x+y)^2 - 40(x+y)z - 20z^2]
=1180[16(x+y)240(x+y)z+25z2]= \frac{1}{180} [16(x+y)^2 - 40(x+y)z + 25z^2]
=1180[4(x+y)5z]20= \frac{1}{180} [4(x+y) - 5z]^2 \geq 0
平方項は常に0以上なので、不等式(2)が成り立つことが証明されました。
* **ステップ2: 不等式(3)の証明**
不等式(1)と(2)から、不等式(3)は直接導かれます。
x22+y23+z24(x+y)25+z24(x+y+z)29\frac{x^2}{2} + \frac{y^2}{3} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y)^2}{5} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y+z)^2}{9}
* **ステップ3: 等号成立条件**
不等式(2)で等号が成立するのは、[4(x+y)5z]2=0[4(x+y) - 5z]^2 = 0 のとき、すなわち 4(x+y)=5z4(x+y) = 5z のときです。
また、不等式(1)で等号が成立するのは、x/2=y/3x/2 = y/3 のときです。
したがって、不等式(3)で等号が成立するのは、x/2=y/3x/2 = y/3 かつ 4(x+y)=5z4(x+y) = 5z のときです。
x/2=y/3=kx/2 = y/3 = k とおくと、x=2kx = 2k, y=3ky = 3k となり、 4(x+y)=4(2k+3k)=20k=5z4(x+y) = 4(2k+3k) = 20k = 5z より、z=4kz = 4k となります。
よって、x/2=y/3=z/4=kx/2 = y/3 = z/4 = k 、すなわち x2=y3=z4\frac{x}{2} = \frac{y}{3} = \frac{z}{4} のときに等号が成立します。

3. 最終的な答え

問題文に示された不等式(3) x22+y23+z24(x+y+z)29\frac{x^2}{2} + \frac{y^2}{3} + \frac{z^2}{4} \geq \frac{(x+y+z)^2}{9} は成り立ち、等号が成立するのは x2=y3=z4\frac{x}{2} = \frac{y}{3} = \frac{z}{4} のときです。

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