水平な地面上の地点Cに塔が立っています。地点Pから塔の先端を見上げた角度が60°で、直線CP上でCからPを越えて遠ざかった地点Qから塔の先端を見上げた角度が45°です。PQ = xのとき、塔の高さをxを用いて表します。

幾何学三角比高さ角度有理化
2025/4/25

1. 問題の内容

水平な地面上の地点Cに塔が立っています。地点Pから塔の先端を見上げた角度が60°で、直線CP上でCからPを越えて遠ざかった地点Qから塔の先端を見上げた角度が45°です。PQ = xのとき、塔の高さをxを用いて表します。

2. 解き方の手順

まず、塔の高さをhとおきます。また、CPの長さをyとおきます。
* 点Qから塔の先端を見上げた角度が45°であることから、CQの長さと塔の高さが等しくなることがわかります。
つまり、CQ=hCQ = h です。
* PQ=xPQ = x であり、CQ=CP+PQCQ = CP + PQ であるから、h=y+xh = y + x が成り立ちます。
よって、y=hxy = h - xとなります。
* 点Pから塔の先端を見上げた角度が60°であることから、tan60=hy\tan 60^\circ = \frac{h}{y}が成り立ちます。tan60=3\tan 60^\circ = \sqrt{3} であるので、 3=hy\sqrt{3} = \frac{h}{y} となります。
* 上の式にy=hxy = h - xを代入すると、3=hhx\sqrt{3} = \frac{h}{h-x}となります。
* この式をhについて解きます。3(hx)=h\sqrt{3}(h-x) = h なので、3h3x=h\sqrt{3}h - \sqrt{3}x = hとなります。
これを整理すると、(31)h=3x(\sqrt{3} - 1)h = \sqrt{3}xとなり、
h=331xh = \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3} - 1}xとなります。
* 分母を有理化するために、分子と分母に(3+1)(\sqrt{3} + 1)をかけます。
h=3(3+1)(31)(3+1)x=3+331x=3+32xh = \frac{\sqrt{3}(\sqrt{3} + 1)}{(\sqrt{3} - 1)(\sqrt{3} + 1)}x = \frac{3 + \sqrt{3}}{3 - 1}x = \frac{3 + \sqrt{3}}{2}xとなります。

3. 最終的な答え

塔の高さは3+32x\frac{3 + \sqrt{3}}{2}xです。

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