与えられた対数方程式 $\log_3{x} + \log_9{(4-x)} = 1$ を解く問題です。

代数学対数対数方程式底の変換二次方程式三次方程式解の公式因数定理方程式の解
2025/3/17

1. 問題の内容

与えられた対数方程式 log3x+log9(4x)=1\log_3{x} + \log_9{(4-x)} = 1 を解く問題です。

2. 解き方の手順

まず、対数の底を揃える必要があります。log9(4x)\log_9{(4-x)} の底を3に変換します。底の変換公式 logab=logcblogca\log_a{b} = \frac{\log_c{b}}{\log_c{a}} を用いると、
log9(4x)=log3(4x)log39=log3(4x)2\log_9{(4-x)} = \frac{\log_3{(4-x)}}{\log_3{9}} = \frac{\log_3{(4-x)}}{2}
となります。
したがって、与えられた方程式は
log3x+log3(4x)2=1\log_3{x} + \frac{\log_3{(4-x)}}{2} = 1
となります。両辺に2を掛けると、
2log3x+log3(4x)=22\log_3{x} + \log_3{(4-x)} = 2
となります。
対数の性質 alogbc=logbcaa\log_b{c} = \log_b{c^a} を用いると、
log3x2+log3(4x)=2\log_3{x^2} + \log_3{(4-x)} = 2
となります。
対数の性質 logab+logac=logabc\log_a{b} + \log_a{c} = \log_a{bc} を用いると、
log3x2(4x)=2\log_3{x^2(4-x)} = 2
となります。
したがって、
x2(4x)=32x^2(4-x) = 3^2
4x2x3=94x^2 - x^3 = 9
x34x2+9=0x^3 - 4x^2 + 9 = 0
この三次方程式を解きます。
x=1x = -1 を代入すると (1)34(1)2+9=14+9=40(-1)^3 - 4(-1)^2 + 9 = -1 - 4 + 9 = 4 \ne 0
x=1x=1を代入すると 14+9=601 - 4 + 9 = 6 \ne 0
x=3x=3を代入すると 2736+9=027 - 36 + 9 = 0
したがって、x=3x=3は解の一つです。因数定理より、x34x2+9x^3 - 4x^2 + 9x3x-3を因数に持ちます。
(x3)(x2x3)=0(x-3)(x^2-x-3) = 0
x2x3=0x^2 - x - 3 = 0 の解は、解の公式より
x=1±14(1)(3)2=1±132x = \frac{1 \pm \sqrt{1 - 4(1)(-3)}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{13}}{2}
xxは対数の中にあるため、x>0x > 0 かつ 4x>04-x > 0、すなわち 0<x<40 < x < 4 を満たす必要があります。
x=3x = 3 はこの条件を満たします。
x=1+1321+3.60522.303x = \frac{1 + \sqrt{13}}{2} \approx \frac{1 + 3.605}{2} \approx 2.303 これは0<x<40 < x < 4を満たします。
x=113213.60521.303x = \frac{1 - \sqrt{13}}{2} \approx \frac{1 - 3.605}{2} \approx -1.303 これは0<x<40 < x < 4を満たしません。
したがって、 x=3x=3x=1+132x = \frac{1 + \sqrt{13}}{2} が解の候補です。
x=3x=3を元の式に代入すると log33+log9(43)=1+log91=1+0=1\log_3{3} + \log_9{(4-3)} = 1 + \log_9{1} = 1 + 0 = 1となり成り立ちます。
x=1+132x = \frac{1 + \sqrt{13}}{2} を元の式に代入するとlog3(1+132)+log9(41+132)=log3(1+132)+log9(7132)\log_3{(\frac{1 + \sqrt{13}}{2})} + \log_9{(4-\frac{1 + \sqrt{13}}{2})} = \log_3{(\frac{1 + \sqrt{13}}{2})} + \log_9{(\frac{7 - \sqrt{13}}{2})} となります。

3. 最終的な答え

x=3,1+132x = 3, \frac{1 + \sqrt{13}}{2}

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