三角形ABCがあり、$AB=12$, $BC=7$, $CA=9$である。辺BC上に点Dを$BD=4$となるように取る。点Aを通り線分ADに垂直な直線と、辺BCの延長との交点をEとする。このとき、$BE$の長さと、三角形ACDの面積が三角形ACEの面積の何倍であるかを求める。

幾何学三角形相似方べきの定理面積比
2025/4/26

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、AB=12AB=12, BC=7BC=7, CA=9CA=9である。辺BC上に点DをBD=4BD=4となるように取る。点Aを通り線分ADに垂直な直線と、辺BCの延長との交点をEとする。このとき、BEBEの長さと、三角形ACDの面積が三角形ACEの面積の何倍であるかを求める。

2. 解き方の手順

まず、CD=BCBD=74=3CD = BC - BD = 7 - 4 = 3 である。
線分AEは線分ADに垂直なので、EAD=90\angle EAD = 90^\circ
AED=DAC\angle AED = \angle DAC となる。これは、ADE\angle ADEを共通としてもつ直角三角形ADEと、AED=DAC\angle AED = \angle DACとなる三角形があることを示唆する。しかし、ここでは角度の関係を用いる別の方法で解く。
ADE\triangle ADEにおいて、AEADAE \perp ADであるから、DAE=90\angle DAE = 90^{\circ}
よって、CAD+EAB=90CAD+EAB\angle CAD + \angle EAB = 90^\circ - \angle CAD + \angle EABとなる。
ここで、ADB\angle ADBα\alphaとすると、ADE=180α\angle ADE = 180 - \alphaとなり、AED=DAC\angle AED = \angle DACとなる。
また、CAE\angle CAEBAD\angle BADも等しい。
ABD\triangle ABDCAE\triangle CAEは相似である。
したがって、AB:CA=BD:AEAB:CA = BD:AEより、12:9=4:AE12:9 = 4:AEなので、AE=3AE = 3となる。
ABDCAE\triangle ABD \sim \triangle CAEより、BDAE=ABAC=ADCE\frac{BD}{AE} = \frac{AB}{AC} = \frac{AD}{CE}
43=129=ADCE\frac{4}{3} = \frac{12}{9} = \frac{AD}{CE}なので、CE=3AD4CE = \frac{3AD}{4}
BECA=ABAD\frac{BE}{CA} = \frac{AB}{AD}
次に、方べきの定理を利用する。点Dにおける割線定理を考える。
BECE=DEAEBE \cdot CE = DE \cdot AE
三角形ADEと三角形ADCの相似を利用する。
BE/AB=CD/ACBE/AB = CD/ACという関係が成り立つ。
BE=xBE = xとおくと、
x/12=3/9x/12 = 3/9となり、x=4x=4となる。よって、BE=4BE=4
CE=BE+BC=4+7=11CE = BE + BC = 4 + 7 = 11
面積比について、ACDACE=CDCE=311\frac{\triangle ACD}{\triangle ACE} = \frac{CD}{CE} = \frac{3}{11}

3. 最終的な答え

BE=4BE = 4
ACD\triangle ACDの面積はACE\triangle ACEの面積の311\frac{3}{11}倍である。

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