全体の商店数を N、パンを売っている商店数を A、ソフトクリームを売っている商店数を B、清涼飲料を売っている商店数を C とする。問題文より、N=10, A=6, B=8, C=9 である。 少なくとも1つを売っている商店の数は N=10 であり、これは A∪B∪C の要素数と等しい。 包除原理より、
∣A∪B∪C∣=∣A∣+∣B∣+∣C∣−∣A∩B∣−∣A∩C∣−∣B∩C∣+∣A∩B∩C∣ 10=6+8+9−∣A∩B∣−∣A∩C∣−∣B∩C∣+∣A∩B∩C∣ ∣A∩B∣+∣A∩C∣+∣B∩C∣−∣A∩B∩C∣=6+8+9−10=13 ∣A∩B∣ の最小値を求める。∣A∩C∣ および ∣B∩C∣ が最大になる場合を考える。 ∣A∩C∣≤∣A∣=6 かつ ∣A∩C∣≤∣C∣=9 なので ∣A∩C∣≤6 ∣B∩C∣≤∣B∣=8 かつ ∣B∩C∣≤∣C∣=9 なので ∣B∩C∣≤8 ∣A∩B∩C∣≥0 なので、 ∣A∩B∣+6+8−0≥13 ∣A∩B∣≥13−14=−1 ∣A∩B∣ は0以上であるから、これは意味がない。 別の考え方をする。
パンを売っている商店が6軒なので、パンを売っていない商店は4軒である。
ソフトクリームを売っている商店が8軒なので、ソフトクリームを売っていない商店は2軒である。
全体で10軒なので、パンもソフトクリームも売っていない商店は最大で2軒である。
パンまたはソフトクリームを売っている商店は少なくとも8軒である。
∣A∪B∣=∣A∣+∣B∣−∣A∩B∣ ∣A∪B∣≤N=10 であるから、10≥6+8−∣A∩B∣ ∣A∩B∣≥14−10=4 したがって、パンとソフトクリームの両方を売っている商店は少なくとも4軒ある。