(1) 400人が当たりくじ1本と外れくじ4本の入った箱からくじを引くとき、当たりくじを引いた人の人数をXとする。Xの平均と分散、およびXが90人以上となる確率、68人以上94人以下となる確率を求める。 (2) 箱に当たりくじ1本と外れくじm本を加え、n人が同様にくじを引くとき、当たりくじを引いた人の人数Yの平均が90、分散が75となるようなm, nを求め、Yが105人以下となる確率を求める。

確率論・統計学二項分布平均分散確率正規分布
2025/6/10

1. 問題の内容

(1) 400人が当たりくじ1本と外れくじ4本の入った箱からくじを引くとき、当たりくじを引いた人の人数をXとする。Xの平均と分散、およびXが90人以上となる確率、68人以上94人以下となる確率を求める。
(2) 箱に当たりくじ1本と外れくじm本を加え、n人が同様にくじを引くとき、当たりくじを引いた人の人数Yの平均が90、分散が75となるようなm, nを求め、Yが105人以下となる確率を求める。

2. 解き方の手順

(1)
* Xは二項分布に従う。平均はE(X)=np=400(1/5)=80E(X) = np = 400 * (1/5) = 80。分散はV(X)=np(1p)=400(1/5)(4/5)=64V(X) = np(1-p) = 400 * (1/5) * (4/5) = 64。よって、アイ=80、ウエ=64。
* 確率変数Zは Z=X8064=X808Z = \frac{X - 80}{\sqrt{64}} = \frac{X - 80}{8}
* P(X90)=P(Z90808)=P(Z1.25)P(X \geq 90) = P(Z \geq \frac{90 - 80}{8}) = P(Z \geq 1.25)。正規分布表より、P(Z1.25)=0.1056P(Z \geq 1.25) = 0.1056。よって、クケコ=1.25、サシスセ=0.1056。
* P(68X94)=P(68808Z94808)=P(1.5Z1.75)P(68 \leq X \leq 94) = P(\frac{68-80}{8} \leq Z \leq \frac{94-80}{8}) = P(-1.5 \leq Z \leq 1.75)。正規分布表より、P(1.5Z1.75)=P(Z1.75)P(Z1.5)=P(Z1.75)(1P(Z1.5))=0.9599(10.9332)=0.95990.0668=0.8931P(-1.5 \leq Z \leq 1.75) = P(Z \leq 1.75) - P(Z \leq -1.5) = P(Z \leq 1.75) - (1-P(Z \leq 1.5))= 0.9599 - (1-0.9332) = 0.9599 - 0.0668 = 0.8931。よって、ソタ= -1.5、チツ=1.75、デ=0.8931。
(2)
* 新しい箱には当たりくじ2本と外れくじm本が入っているので、くじを引く確率はp=22+mp = \frac{2}{2+m}
* E(Y)=np=n22+m=90E(Y) = np = n * \frac{2}{2+m} = 90V(Y)=np(1p)=n22+m(122+m)=n22+mm2+m=75V(Y) = np(1-p) = n * \frac{2}{2+m} * (1-\frac{2}{2+m}) = n * \frac{2}{2+m} * \frac{m}{2+m} = 75
* 90m2+m=7590 * \frac{m}{2+m} = 75より、m2+m=7590=56\frac{m}{2+m} = \frac{75}{90} = \frac{5}{6}。よって、6m=5(2+m)6m = 5(2+m)6m=10+5m6m = 10 + 5mm=10m = 10
* n22+10=90n * \frac{2}{2+10} = 90より、n212=90n * \frac{2}{12} = 90n16=90n * \frac{1}{6} = 90n=540n = 540。よって、八=10、ヒフへ=540。
* P(Y105)=P(Z1059075)=P(Z1553)=P(Z33)=P(Z3)=P(Z1.73)=0.9582P(Y \leq 105) = P(Z \leq \frac{105 - 90}{\sqrt{75}}) = P(Z \leq \frac{15}{5\sqrt{3}}) = P(Z \leq \frac{3}{\sqrt{3}}) = P(Z \leq \sqrt{3}) = P(Z \leq 1.73) = 0.9582。よって、ホマミム=0.9582

3. 最終的な答え

(1)
アイ = 80
ウエ = 64
クケコ = 1.25
サシスセ = 0.1056
ソタ = -1.5
チツ = 1.75
デ = 0.8931
(2)
八 = 10
ヒフへ = 540
ホマミム = 0.9582

「確率論・統計学」の関連問題

(1) 大、中、小の3個のサイコロを同時に投げるとき、出た目の和が8になる場合は何通りあるかを求める問題。 (2) 1から4までの番号がついた箱とボールがあり、すべての箱にそれぞれボールを1個ずつ入れ...

場合の数組み合わせ完全順列サイコロ順列
2025/6/14

表2は、従業員Aと従業員Bが製品の異常を目視で検知した結果をまとめた表です。この表に基づいて、与えられたカイ二乗統計量、単純一致係数、Jacard係数に加え、Russell Rao係数を求める問題です...

統計データ分析相関係数Russell Rao係数異常検知
2025/6/14

表2は製品に対する目視による異常検知結果をまとめた表であり、従業員Aと従業員Bがそれぞれ製品を検査した結果が示されています。 この表を用いて、(4) Russell Rao係数を求める問題です。

統計係数Russell Rao係数
2025/6/14

2人の従業員が目視で製品の異常を検知した結果が表にまとめられています。この表をもとに、(1) カイ二乗統計量、(2) 単純一致係数、(3) Jaccard係数をそれぞれ計算します。

カイ二乗検定統計的検定相関単純一致係数Jaccard係数
2025/6/14

まず、3x4分割表におけるクラメールの連関係数の最大値を求める問題があります。 次に、カイ二乗統計量が0になる状況として適切なものを選択する問題があります。

カイ二乗検定分割表クラメールの連関係数統計的独立性
2025/6/14

3×4分割表におけるクラメールの連関係数の最大値を求める問題です。

統計カイ二乗検定クラメールの連関係数分割表最大値
2025/6/14

問題(6)は、3 x 4 の分割表(表1)におけるカイ二乗統計量の最大値を求める問題です。問題(7)は、同じ分割表におけるクラメールの連関係数の最大値を求める問題です。

カイ二乗検定クラメールの連関係数分割表統計的独立性
2025/6/14

3x4 の分割表におけるカイ二乗統計量の最大値として適切なものを選択肢 (a), (b), (c) から選びます。選択肢はそれぞれ `(5-1) * f`, `(4-1) * f`, `(3-1) *...

統計カイ二乗検定分割表クラメールの連関係数
2025/6/14

(1) 分割表としてデータを要約するのに適していない変数を、選択肢の中から選びます。ただし、量的変数を質的変数として扱うことは考えません。 (2) クラメールの連関係数(クラメールのV)に関する記述の...

統計分割表クラメールの連関係数偽陽性カテゴリカルデータ量的データ
2025/6/14

7人を2つの部屋A, Bに入れる方法は何通りあるか。ただし、1人も入らない部屋があってもよいものとする。

組み合わせ場合の数二項分布
2025/6/14