放物線 $y = x^2 - 1$ 上を動く点Pと直線 $y = x - 3$ 上を動く点Qとの距離が最小となるときの点Qの座標と、そのときの距離を求めよ。

幾何学放物線直線距離微分接線
2025/4/27

1. 問題の内容

放物線 y=x21y = x^2 - 1 上を動く点Pと直線 y=x3y = x - 3 上を動く点Qとの距離が最小となるときの点Qの座標と、そのときの距離を求めよ。

2. 解き方の手順

放物線 y=x21y = x^2 - 1 と直線 y=x3y = x - 3 の距離が最小となるのは、放物線上の点Pにおける接線が直線 y=x3y = x - 3 と平行になるときである。
点Pの座標を (t,t21)(t, t^2 - 1) とする。
y=x21y = x^2 - 1 を微分すると、
dydx=2x\frac{dy}{dx} = 2x
点Pにおける接線の傾きは、2t2t となる。
この接線が直線 y=x3y = x - 3 と平行であるから、
2t=12t = 1
t=12t = \frac{1}{2}
したがって、点Pの座標は (12,(12)21)=(12,34)(\frac{1}{2}, (\frac{1}{2})^2 - 1) = (\frac{1}{2}, -\frac{3}{4}) である。
直線 y=x3y = x - 3 上の点Qの座標を (s,s3)(s, s - 3) とする。
PQ間の距離の2乗は
d2=(s12)2+(s3+34)2=(s12)2+(s94)2d^2 = (s - \frac{1}{2})^2 + (s - 3 + \frac{3}{4})^2 = (s - \frac{1}{2})^2 + (s - \frac{9}{4})^2
d2=s2s+14+s292s+8116d^2 = s^2 - s + \frac{1}{4} + s^2 - \frac{9}{2} s + \frac{81}{16}
d2=2s2112s+8516d^2 = 2s^2 - \frac{11}{2} s + \frac{85}{16}
d2d^2 を最小にする ss を求めるために、ss で微分する。
d(d2)ds=4s112\frac{d(d^2)}{ds} = 4s - \frac{11}{2}
d(d2)ds=0\frac{d(d^2)}{ds} = 0 となる ss4s=1124s = \frac{11}{2} より s=118s = \frac{11}{8}
点Qの座標は (118,1183)=(118,138)(\frac{11}{8}, \frac{11}{8} - 3) = (\frac{11}{8}, -\frac{13}{8})
最小距離は点Pと直線 y=x3y = x - 3 の距離に等しい。
(12,34)(\frac{1}{2}, -\frac{3}{4}) と直線 xy3=0x - y - 3 = 0 の距離は
12(34)312+(1)2=12+3432=2+31242=742=742=728\frac{|\frac{1}{2} - (-\frac{3}{4}) - 3|}{\sqrt{1^2 + (-1)^2}} = \frac{|\frac{1}{2} + \frac{3}{4} - 3|}{\sqrt{2}} = \frac{|\frac{2 + 3 - 12}{4}|}{\sqrt{2}} = \frac{\frac{7}{4}}{\sqrt{2}} = \frac{7}{4\sqrt{2}} = \frac{7\sqrt{2}}{8}

3. 最終的な答え

点Qの座標: (118,138)(\frac{11}{8}, -\frac{13}{8})
距離: 728\frac{7\sqrt{2}}{8}

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