正の奇数の列を、第n群にn個の奇数が含まれるように群に分ける。 (1) 第n群の最初の奇数を求める。 (2) 第n群に含まれるすべての奇数の和を求める。

数論数列奇数等差数列群数列和の公式
2025/4/27

1. 問題の内容

正の奇数の列を、第n群にn個の奇数が含まれるように群に分ける。
(1) 第n群の最初の奇数を求める。
(2) 第n群に含まれるすべての奇数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第n群の最初の奇数を求める。
まず、第n群の最初の奇数が、全体の奇数列の中で何番目かを考える。第n群の前の群までに含まれる奇数の個数は、1からn-1までの和である。したがって、第n群の最初の奇数は、
1+2+3+...+(n1)=n(n1)21 + 2 + 3 + ... + (n-1) = \frac{n(n-1)}{2}
番目の次の奇数なので、n(n1)2+1\frac{n(n-1)}{2} + 1番目の奇数である。
奇数列のk番目の奇数は2k12k - 1であるから、第n群の最初の奇数は、
2(n(n1)2+1)1=n(n1)+21=n2n+12(\frac{n(n-1)}{2} + 1) - 1 = n(n-1) + 2 - 1 = n^2 - n + 1
(2) 第n群に含まれるすべての奇数の和を求める。
第n群にはn個の奇数が含まれる。第n群の最初の奇数はn2n+1n^2 - n + 1である。
第n群の奇数は、初項n2n+1n^2 - n + 1, 公差2, 項数nの等差数列である。
等差数列の和の公式は、n2(2a+(n1)d)\frac{n}{2}(2a + (n-1)d) である。
したがって、第n群に含まれるすべての奇数の和は、
n2(2(n2n+1)+(n1)2)=n2(2n22n+2+2n2)=n2(2n2)=n3\frac{n}{2}(2(n^2 - n + 1) + (n-1)2) = \frac{n}{2}(2n^2 - 2n + 2 + 2n - 2) = \frac{n}{2}(2n^2) = n^3

3. 最終的な答え

(1) 第n群の最初の奇数: n2n+1n^2 - n + 1
(2) 第n群に含まれるすべての奇数の和: n3n^3

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