三角錐ABCDにおいて、辺CDは底面ABCに垂直です。AB=3で、辺AB上の2点E, FはAE=EF=FB=1を満たし、$\angle DAC = 30^\circ$, $\angle DEC = 45^\circ$, $\angle DBC = 60^\circ$です。 (1) 辺CDの長さを求めよ。 (2) $\theta = \angle DFC$ とおくとき、$\cos \theta$ を求めよ。

幾何学三角錐空間図形三角比余弦定理
2025/3/17

1. 問題の内容

三角錐ABCDにおいて、辺CDは底面ABCに垂直です。AB=3で、辺AB上の2点E, FはAE=EF=FB=1を満たし、DAC=30\angle DAC = 30^\circ, DEC=45\angle DEC = 45^\circ, DBC=60\angle DBC = 60^\circです。
(1) 辺CDの長さを求めよ。
(2) θ=DFC\theta = \angle DFC とおくとき、cosθ\cos \theta を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 辺CDの長さを求める。
CDは底面ABCに垂直なので、ADC\triangle ADCEDC\triangle EDCBDC\triangle BDCは直角三角形です。
ADC\triangle ADCにおいて、AC=CDtan30=3CDAC = \frac{CD}{\tan 30^\circ} = \sqrt{3} CD
EDC\triangle EDCにおいて、EC=CDtan45=CDEC = \frac{CD}{\tan 45^\circ} = CD
BDC\triangle BDCにおいて、BC=CDtan60=CD3BC = \frac{CD}{\tan 60^\circ} = \frac{CD}{\sqrt{3}}
ABC\triangle ABCにおいて、AB=3AB=3、AE=EF=FB=1なので、
EはABを1:2に内分する点、FはABを2:1に内分する点です。
また、ABC\triangle ABCにおいて、余弦定理より、
AC2+BC22ACBCcos(ACB)=AB2=9AC^2 + BC^2 - 2AC \cdot BC \cdot \cos(\angle ACB) = AB^2 = 9
また、EBC\triangle EBCにおいて、余弦定理より、
EC2=EB2+BC22EBBCcos(EBC)EC^2 = EB^2 + BC^2 - 2EB \cdot BC \cdot \cos(\angle EBC)
ただし、EBC=DBC=60\angle EBC = \angle DBC = 60^\circ, EB=EF+FB=2EB = EF + FB = 2
したがって、EC2=4+BC24BCcos60=4+BC22BCEC^2 = 4 + BC^2 - 4BC \cos 60^\circ = 4 + BC^2 - 2BC
CD2=4+(CD3)22CD3CD^2 = 4 + (\frac{CD}{\sqrt{3}})^2 - 2\frac{CD}{\sqrt{3}}
CD2=4+CD232CD3CD^2 = 4 + \frac{CD^2}{3} - \frac{2CD}{\sqrt{3}}
2CD23+2CD34=0\frac{2CD^2}{3} + \frac{2CD}{\sqrt{3}} - 4 = 0
CD2+3CD6=0CD^2 + \sqrt{3} CD - 6 = 0
CD=3±3+242=3±332CD = \frac{-\sqrt{3} \pm \sqrt{3 + 24}}{2} = \frac{-\sqrt{3} \pm 3\sqrt{3}}{2}
CD>0CD > 0 より、CD=232=3CD = \frac{2\sqrt{3}}{2} = \sqrt{3}
(2) θ=DFC\theta = \angle DFCとおくとき、cosθ\cos \thetaを求める。
まず、CD=3CD = \sqrt{3}
ADC\triangle ADCにおいて、AC=3CD=33=3AC = \sqrt{3} CD = \sqrt{3} \cdot \sqrt{3} = 3
BDC\triangle BDCにおいて、BC=CD3=33=1BC = \frac{CD}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3}} = 1
DFC\triangle DFCにおいて、
DF2=DC2+FC2=3+FC2DF^2 = DC^2 + FC^2 = 3 + FC^2
CF2=BC2+BF22BCBFcosBCF^2 = BC^2 + BF^2 - 2BC \cdot BF \cdot \cos B
ただし、cosB=cos60=12\cos B = \cos 60^\circ = \frac{1}{2}, BF=1BF = 1, BC=1BC = 1
CF2=1+121112=1CF^2 = 1 + 1 - 2 \cdot 1 \cdot 1 \cdot \frac{1}{2} = 1
したがって、CF=1CF = 1
BD2=BC2+CD2=1+3=4BD^2 = BC^2 + CD^2 = 1 + 3 = 4, BD=2BD = 2
BFD\triangle BFDにおいて、
DF2=DB2+BF22DBBFcosBDF^2 = DB^2 + BF^2 - 2 DB \cdot BF \cos B
DF2=4+122112=3DF^2 = 4 + 1 - 2 \cdot 2 \cdot 1 \cdot \frac{1}{2} = 3
したがって、DF=3DF = \sqrt{3}
cosθ=DF2+CF2DC22DFCF=3+13231=123=36\cos \theta = \frac{DF^2 + CF^2 - DC^2}{2 DF \cdot CF} = \frac{3 + 1 - 3}{2 \cdot \sqrt{3} \cdot 1} = \frac{1}{2\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{6}

3. 最終的な答え

(1) CD=3CD = \sqrt{3}
(2) cosθ=36\cos \theta = \frac{\sqrt{3}}{6}

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