1から1000までの整数の中で、以下の条件を満たすものの個数をそれぞれ求める問題です。 (1) 2でも3でも割り切れる数 (2) 3でも5でも割り切れる数 (3) 5でも2でも割り切れる数 (4) 2でも3でも5でも割り切れる数 (5) 2,3,5のうち少なくとも1つで割り切れる数 (6) 2,3のうち少なくとも1つで割り切れて、5で割り切れる数

数論約数倍数最小公倍数包除原理
2025/4/28

1. 問題の内容

1から1000までの整数の中で、以下の条件を満たすものの個数をそれぞれ求める問題です。
(1) 2でも3でも割り切れる数
(2) 3でも5でも割り切れる数
(3) 5でも2でも割り切れる数
(4) 2でも3でも5でも割り切れる数
(5) 2,3,5のうち少なくとも1つで割り切れる数
(6) 2,3のうち少なくとも1つで割り切れて、5で割り切れる数

2. 解き方の手順

(1) 2でも3でも割り切れる数:2と3の最小公倍数である6で割り切れる数を数えます。1000÷6=166.66...1000 \div 6 = 166.66...なので、166個です。
(2) 3でも5でも割り切れる数:3と5の最小公倍数である15で割り切れる数を数えます。1000÷15=66.66...1000 \div 15 = 66.66...なので、66個です。
(3) 5でも2でも割り切れる数:2と5の最小公倍数である10で割り切れる数を数えます。1000÷10=1001000 \div 10 = 100なので、100個です。
(4) 2でも3でも5でも割り切れる数:2,3,5の最小公倍数である30で割り切れる数を数えます。1000÷30=33.33...1000 \div 30 = 33.33...なので、33個です。
(5) 2,3,5のうち少なくとも1つで割り切れる数:包除原理を使います。
2で割り切れる数:1000÷2=5001000 \div 2 = 500
3で割り切れる数:1000÷3=333.33...1000 \div 3 = 333.33... よって333個
5で割り切れる数:1000÷5=2001000 \div 5 = 200
2と3で割り切れる数(6で割り切れる数):1000÷6=166.66...1000 \div 6 = 166.66... よって166個
2と5で割り切れる数(10で割り切れる数):1000÷10=1001000 \div 10 = 100
3と5で割り切れる数(15で割り切れる数):1000÷15=66.66...1000 \div 15 = 66.66... よって66個
2と3と5で割り切れる数(30で割り切れる数):1000÷30=33.33...1000 \div 30 = 33.33... よって33個
求める個数は 500+333+20016610066+33=734500 + 333 + 200 - 166 - 100 - 66 + 33 = 734
(6) 2,3のうち少なくとも1つで割り切れて、5で割り切れる数:
2または3で割り切れる数は、2で割り切れる数と3で割り切れる数を足して、2と3両方で割り切れる数を引きます。
2で割り切れる数:500
3で割り切れる数:333
6で割り切れる数:166
2または3で割り切れる数:500+333166=667500+333-166 = 667
2,3のうち少なくとも1つで割り切れて、5で割り切れる数、つまり、5で割り切れ、かつ(2または3)で割り切れる数。これは、10で割り切れる数と15で割り切れる数を足して、30で割り切れる数を引けば良い。
10で割り切れる数:100
15で割り切れる数:66
30で割り切れる数:33
求める個数は 100+6633=133100 + 66 - 33 = 133

3. 最終的な答え

(1) 166個
(2) 66個
(3) 100個
(4) 33個
(5) 734個
(6) 133個

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