三角形 ABC において、線分 AD:DB = 2:1、AE:EC = 3:4 である。線分 BE と CD の交点を P、線分 AP と BC の交点を F とする。このとき、以下の比を求める。 (1) BF:FC (2) CP:PD (3) AP:PF

幾何学チェバの定理メネラウスの定理三角形
2025/3/18
はい、承知いたしました。与えられた数学の問題を解いて説明します。

1. 問題の内容

三角形 ABC において、線分 AD:DB = 2:1、AE:EC = 3:4 である。線分 BE と CD の交点を P、線分 AP と BC の交点を F とする。このとき、以下の比を求める。
(1) BF:FC
(2) CP:PD
(3) AP:PF

2. 解き方の手順

この問題を解くには、チェバの定理とメネラウスの定理を利用します。
(1) BF:FC を求める。
チェバの定理より、
ADDBBFFCCEEA=1\frac{AD}{DB} \cdot \frac{BF}{FC} \cdot \frac{CE}{EA} = 1
与えられた条件を代入すると、
21BFFC43=1\frac{2}{1} \cdot \frac{BF}{FC} \cdot \frac{4}{3} = 1
BFFC=38\frac{BF}{FC} = \frac{3}{8}
(2) CP:PD を求める。
メネラウスの定理を三角形 ABD と直線 CF に適用すると、
BCCFFPPAADDB=1\frac{BC}{CF} \cdot \frac{FP}{PA} \cdot \frac{AD}{DB} = 1
ここで、BCCF=BF+FCCF=BFCF+1=38+1=118\frac{BC}{CF} = \frac{BF+FC}{CF} = \frac{BF}{CF} + 1 = \frac{3}{8} + 1 = \frac{11}{8}ADDB=21\frac{AD}{DB} = \frac{2}{1}であるから、
118FPPA21=1\frac{11}{8} \cdot \frac{FP}{PA} \cdot \frac{2}{1} = 1
FPPA=411\frac{FP}{PA} = \frac{4}{11}
したがって、APPF=114\frac{AP}{PF} = \frac{11}{4}
メネラウスの定理を三角形 BCE と直線 AD に適用すると、
BAADDPPEECCB=1\frac{BA}{AD} \cdot \frac{DP}{PE} \cdot \frac{EC}{CB} = 1
ECCB=ECEC+BE=47\frac{EC}{CB} = \frac{EC}{EC+BE} = \frac{4}{7}
ここで、BAAD=AD+DBAD=2+12=32\frac{BA}{AD} = \frac{AD+DB}{AD} = \frac{2+1}{2} = \frac{3}{2}であるから、
32DPPE47=1\frac{3}{2} \cdot \frac{DP}{PE} \cdot \frac{4}{7} = 1
DPPE=76\frac{DP}{PE} = \frac{7}{6}
したがって、PEDP=67\frac{PE}{DP} = \frac{6}{7}
メネラウスの定理を三角形 ADC と直線 BE に適用すると、
AEECCBBFFPPA=1\frac{AE}{EC} \cdot \frac{CB}{BF} \cdot \frac{FP}{PA} = 1
次に、メネラウスの定理を三角形 ABE と直線 DC に適用すると、
ADDBBFFEECCA=1\frac{AD}{DB} \cdot \frac{BF}{FE} \cdot \frac{EC}{CA} = 1
CP:PD を求めるために、メネラウスの定理を三角形 ABD と直線 CF に適用します。
BCCFFPPAADDB=1\frac{BC}{CF} \cdot \frac{FP}{PA} \cdot \frac{AD}{DB} = 1
BFFC=38\frac{BF}{FC} = \frac{3}{8} より、BCCF=BF+FCFC=BFFC+1=38+1=118\frac{BC}{CF} = \frac{BF+FC}{FC} = \frac{BF}{FC} + 1 = \frac{3}{8} + 1 = \frac{11}{8}
また、(3) より APPF=114\frac{AP}{PF} = \frac{11}{4} だから、FPPA=411\frac{FP}{PA} = \frac{4}{11}
ADDB=21\frac{AD}{DB} = \frac{2}{1}
11841121=1\frac{11}{8} \cdot \frac{4}{11} \cdot \frac{2}{1} = 1
メネラウスの定理を三角形 BCD と直線 AE に適用します。
CEEBBAADDPPC=1\frac{CE}{EB} \cdot \frac{BA}{AD} \cdot \frac{DP}{PC} = 1
AEEC=34\frac{AE}{EC} = \frac{3}{4} なので、CEAC=47\frac{CE}{AC} = \frac{4}{7}
DPPC=CEEBBAAD\frac{DP}{PC} = \frac{CE}{EB} \cdot \frac{BA}{AD}
CPPD=8/3\frac{CP}{PD} = 8/3
(3) AP:PF を求める。
メネラウスの定理を三角形 BCF と直線 AD に適用すると、
BDDAAPPFFCCB=1\frac{BD}{DA} \cdot \frac{AP}{PF} \cdot \frac{FC}{CB} = 1
BDDA=12\frac{BD}{DA} = \frac{1}{2}
FCCB=FCFC+BF=11+BFFC=11+38=811\frac{FC}{CB} = \frac{FC}{FC+BF} = \frac{1}{1+\frac{BF}{FC}} = \frac{1}{1+\frac{3}{8}} = \frac{8}{11}
12APPF811=1\frac{1}{2} \cdot \frac{AP}{PF} \cdot \frac{8}{11} = 1
APPF=114\frac{AP}{PF} = \frac{11}{4}

3. 最終的な答え

(1) BF:FC = 3:8
(2) CP:PD = 8:3
(3) AP:PF = 11:4

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