以下の2つの等式を証明し、組み合わせの意味に基づいて説明します。 1. $\sum_{k=0}^{n} {n \choose k} = 2^n$
2025/4/28
1. 問題の内容
以下の2つの等式を証明し、組み合わせの意味に基づいて説明します。
1. $\sum_{k=0}^{n} {n \choose k} = 2^n$
2. $\sum_{k=0}^{n} {n \choose k}^2 = {2n \choose n}$
2. 解き方の手順
1. $\sum_{k=0}^{n} {n \choose k} = 2^n$の証明
* 二項定理を使用する方法:
二項定理とは、任意の非負整数 に対して、
が成り立つというものです。ここで、 とすると、
* 組み合わせの意味:
個の要素からなる集合の部分集合の総数を考えます。各要素に対して、「部分集合に含める」か「含めない」かの2通りの選択肢があるため、部分集合の総数は です。
一方、部分集合の要素数が 個であるような部分集合の数は です。したがって、要素数 から までのすべての部分集合の数を合計すると、 となります。
これら2つの考え方は同じものを数えているので、 が成り立ちます。
2. $\sum_{k=0}^{n} {n \choose k}^2 = {2n \choose n}$の証明
* 組み合わせの意味:
人の中から 人を選ぶ組み合わせの数 を考えます。
人を 人ずつの2つのグループAとBに分けます。 人から 人を選ぶことは、グループAから 人選び、グループBから 人選ぶことと同じです。ここで、 は から までの整数を取りえます。
グループAから 人を選ぶ組み合わせの数は であり、グループBから 人を選ぶ組み合わせの数は です。組み合わせの数を計算する際、 = を使用することができます。そのため、 となります。
したがって、 が成り立ちます。