10本のくじの中に当たりくじが3本入っている。Aが最初に1本くじを引き、その後Bが1本くじを引く。Aが当たる確率とBが当たる確率をそれぞれ求めよ。ただし、引いたくじは元に戻さない。

確率論・統計学確率条件付き確率くじ引き
2025/3/18
## 問題93

1. 問題の内容

10本のくじの中に当たりくじが3本入っている。Aが最初に1本くじを引き、その後Bが1本くじを引く。Aが当たる確率とBが当たる確率をそれぞれ求めよ。ただし、引いたくじは元に戻さない。

2. 解き方の手順

(1) Aが当たる確率
Aが最初にくじを引くとき、10本のうち3本が当たりなので、Aが当たる確率は
P(A)=310P(A) = \frac{3}{10}
(2) Bが当たる確率
Bが当たる確率を求めるには、次の2つの場合を考慮する必要がある。
* Aが当たった場合
* Aが外れた場合
*Aが当たった場合*:Aが当たりを引く確率は 310\frac{3}{10}。このとき、残りのくじは9本で、当たりくじは2本なので、Bが当たる確率は 29\frac{2}{9}。したがって、この場合の確率は
P(AB)=310×29=690P(A \cap B) = \frac{3}{10} \times \frac{2}{9} = \frac{6}{90}
*Aが外れた場合*:Aが外れを引く確率は 710\frac{7}{10}。このとき、残りのくじは9本で、当たりくじは3本のままなので、Bが当たる確率は 39\frac{3}{9}。したがって、この場合の確率は
P(AcB)=710×39=2190P(A^c \cap B) = \frac{7}{10} \times \frac{3}{9} = \frac{21}{90}
したがって、Bが当たる確率は、上記の2つの場合を足し合わせて
P(B)=P(AB)+P(AcB)=690+2190=2790=310P(B) = P(A \cap B) + P(A^c \cap B) = \frac{6}{90} + \frac{21}{90} = \frac{27}{90} = \frac{3}{10}

3. 最終的な答え

Aが当たる確率: 310\frac{3}{10}
Bが当たる確率: 310\frac{3}{10}

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