命題 $p \implies q$ の真偽を、集合を用いて調べる問題です。具体的には、以下の3つの場合について、条件 $p$ と $q$ が与えられています。 (1) 実数 $x$ に関する条件 $p: x \le 2$、$q: x \le 4$ (2) 自然数 $m$ に関する条件 $p: m$ は12の正の約数、$q: m$ は24の正の約数 (3) 実数 $x$ に関する条件 $p: -1 < x < 1$、$q: x > 0$

代数学命題集合真偽条件約数不等式
2025/4/29

1. 問題の内容

命題 p    qp \implies q の真偽を、集合を用いて調べる問題です。具体的には、以下の3つの場合について、条件 ppqq が与えられています。
(1) 実数 xx に関する条件 p:x2p: x \le 2q:x4q: x \le 4
(2) 自然数 mm に関する条件 p:mp: m は12の正の約数、q:mq: m は24の正の約数
(3) 実数 xx に関する条件 p:1<x<1p: -1 < x < 1q:x>0q: x > 0

2. 解き方の手順

命題 p    qp \implies q が真であるとは、pp を満たす全ての要素が qq を満たすことを意味します。 集合を用いて考えると、pp を満たす要素全体の集合を PPqq を満たす要素全体の集合を QQ とするとき、PQP \subset Q ならば命題 p    qp \implies q は真、P⊄QP \not\subset Q ならば命題 p    qp \implies q は偽となります。
(1) 実数 xx に関する条件 p:x2p: x \le 2q:x4q: x \le 4
集合 PPx2x \le 2 を満たす実数全体の集合、集合 QQx4x \le 4 を満たす実数全体の集合です。明らかに PQP \subset Q なので、命題 p    qp \implies q は真です。
(2) 自然数 mm に関する条件 p:mp: m は12の正の約数、q:mq: m は24の正の約数
12の正の約数は 1, 2, 3, 4, 6, 12 です。
24の正の約数は 1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 24 です。
P={1,2,3,4,6,12}P = \{1, 2, 3, 4, 6, 12\}Q={1,2,3,4,6,8,12,24}Q = \{1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 24\} とすると、PQP \subset Q なので、命題 p    qp \implies q は真です。
(3) 実数 xx に関する条件 p:1<x<1p: -1 < x < 1q:x>0q: x > 0
集合 PP1<x<1-1 < x < 1 を満たす実数全体の集合、集合 QQx>0x > 0 を満たす実数全体の集合です。
例えば x=0.5x = -0.51<x<1-1 < x < 1 を満たしますが、x>0x > 0 を満たしません。
したがって、P⊄QP \not\subset Q なので、命題 p    qp \implies q は偽です。

3. 最終的な答え

(1) 真
(2) 真
(3) 偽

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