袋Aには白い碁石が20個、黒い碁石が80個入っています。袋Bには白い碁石が60個、黒い碁石が40個入っています。サイコロを1個投げて、1または2の目が出れば袋A、それ以外の目が出れば袋Bを選び、その中から碁石を1個取り出します。 (1) 取り出した碁石が白である確率を求めなさい。 (2) 取り出した碁石が白であったとき、それが袋Aのものである確率を求めなさい。

確率論・統計学確率条件付き確率ベイズの定理事象
2025/3/18

1. 問題の内容

袋Aには白い碁石が20個、黒い碁石が80個入っています。袋Bには白い碁石が60個、黒い碁石が40個入っています。サイコロを1個投げて、1または2の目が出れば袋A、それ以外の目が出れば袋Bを選び、その中から碁石を1個取り出します。
(1) 取り出した碁石が白である確率を求めなさい。
(2) 取り出した碁石が白であったとき、それが袋Aのものである確率を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1)
まず、袋Aが選ばれる確率と袋Bが選ばれる確率を求めます。サイコロを1回投げて、1または2の目が出る確率は 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3}です。したがって、袋Aが選ばれる確率は 13\frac{1}{3} です。それ以外の目が出る確率は 46=23\frac{4}{6} = \frac{2}{3} なので、袋Bが選ばれる確率は 23\frac{2}{3} です。
次に、袋Aから白い碁石を取り出す確率を求めます。袋Aには全部で100個の碁石があり、そのうち白い碁石は20個なので、白い碁石を取り出す確率は 20100=15\frac{20}{100} = \frac{1}{5} です。
同様に、袋Bから白い碁石を取り出す確率を求めます。袋Bには全部で100個の碁石があり、そのうち白い碁石は60個なので、白い碁石を取り出す確率は 60100=35\frac{60}{100} = \frac{3}{5} です。
したがって、取り出した碁石が白である確率は、袋Aが選ばれて白い碁石を取り出す確率と、袋Bが選ばれて白い碁石を取り出す確率の和で求められます。
P()=P(A)×P(A)+P(B)×P(B)P(\text{白}) = P(\text{A}) \times P(\text{白}|\text{A}) + P(\text{B}) \times P(\text{白}|\text{B})
P()=13×15+23×35=115+615=715P(\text{白}) = \frac{1}{3} \times \frac{1}{5} + \frac{2}{3} \times \frac{3}{5} = \frac{1}{15} + \frac{6}{15} = \frac{7}{15}
(2)
取り出した碁石が白であったとき、それが袋Aのものである確率を求めます。これは条件付き確率の問題なので、ベイズの定理を使います。求める確率は、P(A)P(\text{A}|\text{白}) です。
P(A)=P(A)×P(A)P()P(\text{A}|\text{白}) = \frac{P(\text{白}|\text{A}) \times P(\text{A})}{P(\text{白})}
P(A)=15×13715=115715=17P(\text{A}|\text{白}) = \frac{\frac{1}{5} \times \frac{1}{3}}{\frac{7}{15}} = \frac{\frac{1}{15}}{\frac{7}{15}} = \frac{1}{7}

3. 最終的な答え

(1) 取り出した碁石が白である確率は 715\frac{7}{15} です。
(2) 取り出した碁石が白であったとき、それが袋Aのものである確率は 17\frac{1}{7} です。

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