(1) 点Aのx座標が3なので、直線 l の式に代入して、点Aのy座標を求める。 y=2×3+12=6+12=18 よって、点Aの座標は (3, 18)。
点Aは放物線 C 上の点でもあるので、y=ax2 に代入して a の値を求める。 18=a×32 (2) 放物線 C:y=2x2 と直線 l:y=2x+12 の交点Bの座標を求める。 2x2=2x+12 2x2−2x−12=0 x2−x−6=0 (x−3)(x+2)=0 点Aのx座標が3なので、点Bのx座標は −2。 y=2×(−2)+12=−4+12=8 よって、点Bの座標は (−2,8)。 三角形OABの面積を求める。点A(3, 18), 点B(-2, 8)。
直線ABの方程式は y=2x+12。 三角形OABの面積は、直線ABと原点Oの距離を高さとし、線分ABを底辺とする三角形の面積として求めることもできるが、ここでは、点Aと点Bからx軸に垂線を下ろし、それぞれの垂線とx軸、および線分ABによってできる台形の面積から、2つの三角形の面積を引く方法で求める。
台形の面積 =(18+8)×(3−(−2))/2=26×5/2=65 左側の三角形の面積 =2×8/2=8 右側の三角形の面積 =3×18/2=27 三角形OABの面積 =65−8−27=30 (3)
(i) △OAP=△OAB となる点Pの座標を求める。点Pは放物線C上にあるので、P(p,2p2) とおく。 △OAP=△OAB より、点Pから直線OAまでの距離と、点Bから直線OAまでの距離が等しい。 点Pと直線OAの距離 dP=37∣6p−2p2∣ 点Bと直線OAの距離 dB=37∣6(−2)−8∣=3720 ∣6p−2p2∣=20 3p−p2=±10 p2−3p±10=0 p2−3p+10=0 の解は実数ではない。 p2−3p−10=0 (p−5)(p+2)=0 PはOに関してABの反対側にあるため,x=3,−2。 p=5 なので P(5,50) △OBQ=△OAB となる点Qの座標を求める。点Qは放物線C上にあるので、Q(q,2q2) とおく。 △OBQ=△OAB より、点Qから直線OBまでの距離と、点Aから直線OBまでの距離が等しい。 直線OBの式は y=−4x。 点Qと直線OBの距離 dQ=17∣−4q−2q2∣ 点Aと直線OBの距離 dA=17∣−4(3)−18∣=1730 ∣−4q−2q2∣=30 ∣2q+q2∣=15 q2+2q=±15 q2+2q−15=0 (q+5)(q−3)=0 q2+2q+15=0 は実数解を持たない。 QはOに関してABの反対側にあるため、q=3,−2。 q=−5 なので Q(−5,50) (ii) 四角形APQBの面積を求める。
A(3,18), B(−2,8), P(5,50), Q(−5,50) 四角形APQBは台形であり、その面積は
((50−18)+(50−8))×(3−(−2))/2=(32+42)×5/2=74×5/2=185 ただし、計算が複雑になるため、ベクトルを利用して四角形を2つの三角形に分割して計算した方が確実である。
四角形APQBの面積 = △APQ+△BPQ △APQ=1/2∣(5−3)(50−18)−(−5−3)(50−18)∣=1/2∣2×32−(−8)×32∣=1/2∣64+256∣=1/2×320=160 △BPQ=1/2∣(−5−(−2))(50−8)−(5−(−2))(50−8)∣=1/2∣(−3)(42)−(7)(42)∣=1/2∣−126−294∣=1/2×420=210 四角形APQBの面積 = 160+210=370