(1) 関数 $f(x) = \frac{x^2-1}{x^2+1}$ の導関数を求める。 (2) 陰関数 $x^3 + 3xy + y^6 = 1$ から定まる関数 $y = y(x)$ に対して、$y' = y'(x)$ を $x, y$ を用いて表す。 (3) 放物線 $y^2 = 4x$ 上の点 $(3, 2\sqrt{3})$ における接線の式を求める。

解析学導関数微分陰関数接線微分法
2025/4/29

1. 問題の内容

(1) 関数 f(x)=x21x2+1f(x) = \frac{x^2-1}{x^2+1} の導関数を求める。
(2) 陰関数 x3+3xy+y6=1x^3 + 3xy + y^6 = 1 から定まる関数 y=y(x)y = y(x) に対して、y=y(x)y' = y'(x)x,yx, y を用いて表す。
(3) 放物線 y2=4xy^2 = 4x 上の点 (3,23)(3, 2\sqrt{3}) における接線の式を求める。

2. 解き方の手順

(1) f(x)=x21x2+1f(x) = \frac{x^2-1}{x^2+1} の導関数を求める。商の微分公式を用いる。
f(x)=(x21)(x2+1)(x21)(x2+1)(x2+1)2=2x(x2+1)(x21)(2x)(x2+1)2=2x3+2x2x3+2x(x2+1)2=4x(x2+1)2f'(x) = \frac{(x^2-1)'(x^2+1) - (x^2-1)(x^2+1)'}{(x^2+1)^2} = \frac{2x(x^2+1) - (x^2-1)(2x)}{(x^2+1)^2} = \frac{2x^3+2x - 2x^3+2x}{(x^2+1)^2} = \frac{4x}{(x^2+1)^2}
したがって、4x(x2+1)2\frac{4x}{(x^2+1)^2} であるから、問1 は 4 である。
(2) x3+3xy+y6=1x^3 + 3xy + y^6 = 1xx で微分する。
ddx(x3+3xy+y6)=ddx(1)\frac{d}{dx}(x^3 + 3xy + y^6) = \frac{d}{dx}(1)
3x2+3(xy+xy)+6y5y=03x^2 + 3(x'y + xy') + 6y^5y' = 0
3x2+3(y+xy)+6y5y=03x^2 + 3(y + xy') + 6y^5y' = 0
3x2+3y+3xy+6y5y=03x^2 + 3y + 3xy' + 6y^5y' = 0
3xy+6y5y=3x23y3xy' + 6y^5y' = -3x^2 - 3y
y(3x+6y5)=3x23yy'(3x + 6y^5) = -3x^2 - 3y
y=3x23y3x+6y5=x2yx+2y5y' = \frac{-3x^2 - 3y}{3x + 6y^5} = \frac{-x^2 - y}{x + 2y^5}
したがって、y=x2yx+2y5y' = \frac{-x^2 - y}{x + 2y^5} なので、問2 は 2 であり、問3 は 5 である。
(3) y2=4xy^2 = 4x を微分すると、
2yy=42yy' = 4
y=42y=2yy' = \frac{4}{2y} = \frac{2}{y}
(3,23)(3, 2\sqrt{3}) における接線の傾きは y(3)=223=13y'(3) = \frac{2}{2\sqrt{3}} = \frac{1}{\sqrt{3}} である。
接線の式は y23=13(x3)y - 2\sqrt{3} = \frac{1}{\sqrt{3}}(x - 3)
y=13x33+23=13x3+23=13x+3y = \frac{1}{\sqrt{3}}x - \frac{3}{\sqrt{3}} + 2\sqrt{3} = \frac{1}{\sqrt{3}}x - \sqrt{3} + 2\sqrt{3} = \frac{1}{\sqrt{3}}x + \sqrt{3}
したがって、y=13x+3y = \frac{1}{\sqrt{3}}x + \sqrt{3} なので、問4 は 3 であり、問5 は 3 である。

3. 最終的な答え

(1) 問1 = 4
(2) 問2 = 2、問3 = 5
(3) 問4 = 3、問5 = 3

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