方程式 $35x - 29y = 3$ の全ての整数解を求める。

数論不定方程式整数解ユークリッドの互除法
2025/4/29

1. 問題の内容

方程式 35x29y=335x - 29y = 3 の全ての整数解を求める。

2. 解き方の手順

まず、特殊解を一つ見つける。
35x29y=135x - 29y = 1 の整数解をユークリッドの互除法で求める。
35 = 29 * 1 + 6
29 = 6 * 4 + 5
6 = 5 * 1 + 1
1 = 6 - 5 * 1
= 6 - (29 - 6 * 4) * 1
= 6 - 29 + 6 * 4
= 6 * 5 - 29
= (35 - 29 * 1) * 5 - 29
= 35 * 5 - 29 * 5 - 29
= 35 * 5 - 29 * 6
よって、355296=135 * 5 - 29 * 6 = 1
これより、35x29y=335x - 29y = 3 の特殊解の一つは、
x=53=15x = 5*3 = 15, y=63=18y = 6*3 = 18 である。
35x29y=335x - 29y = 335152918=335 * 15 - 29 * 18 = 3 の差をとると、
35(x15)29(y18)=035(x - 15) - 29(y - 18) = 0
35(x15)=29(y18)35(x - 15) = 29(y - 18)
35と29は互いに素なので、x15=29kx - 15 = 29ky18=35ky - 18 = 35k (kkは整数)とおける。
x=29k+15x = 29k + 15, y=35k+18y = 35k + 18

3. 最終的な答え

x=29k+15x = 29k + 15, y=35k+18y = 35k + 18 (kkは整数)

「数論」の関連問題

$\sqrt{5}$ が無理数であることを証明してください。

無理数背理法平方根証明
2025/4/30

(1) 整数 $n$ に対して、$n^2$ が 5 の倍数ならば、$n$ は 5 の倍数であることを証明する。 (2) $\sqrt{5}$ が無理数であることを証明する。

整数の性質背理法対偶無理数証明
2025/4/30

与えられた数(72と300)について、正の約数の個数と正の約数の総和をそれぞれ求める問題です。

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/4/30

問題は、与えられた数について、正の約数の個数と、正の約数の総和を求める問題です。ここでは、300について、正の約数の個数と総和を求めます。

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/4/30

与えられた3つの数、16, 144, 300について、それぞれの正の約数の個数を求める問題です。

約数素因数分解整数の性質
2025/4/30

正の奇数の列を、第 $n$ 群に $n$ 個の数が入るように群に分ける。 (1) $n \geq 2$ のとき、第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第15群に入るすべての数の和 ...

数列等差数列群数列奇数
2025/4/30

1から100までの自然数の中で、2、5、9の少なくとも1つで割り切れる数は何個あるかを求める問題です。

整数の性質約数倍数包含と排除の原理
2025/4/30

3つの自然数 $a, b, c$ の組を求める問題です。ただし、$a < b < c$ であり、以下の条件を満たします。 (A) $a, b, c$ の最大公約数は 7 (B) $b$ と $c$ の...

最大公約数最小公倍数整数の性質素因数分解
2025/4/30

3つの自然数 $a, b, c$ の組を求める問題です。ただし、$a < b < c$ であり、以下の条件を満たします。 (A) $a, b, c$ の最大公約数は 7 (B) $b, c$ の最大公...

最大公約数最小公倍数整数の性質約数
2025/4/30

自然数 $n$ と $540$ の最小公倍数が $2700$ であるような自然数 $n$ の個数を求める。

最小公倍数素因数分解整数の性質
2025/4/30