ユークリッドの互除法を用いて、不定方程式 $14x + 3y = 2$ を満たす整数 $x, y$ の組を1つ見つける。

数論不定方程式ユークリッドの互除法整数解
2025/3/18

1. 問題の内容

ユークリッドの互除法を用いて、不定方程式 14x+3y=214x + 3y = 2 を満たす整数 x,yx, y の組を1つ見つける。

2. 解き方の手順

まず、14x+3y=114x + 3y = 1 を満たす整数 x,yx, y の組をユークリッドの互除法で見つける。
14 と 3 に対してユークリッドの互除法を行う。
14=34+214 = 3 \cdot 4 + 2
3=21+13 = 2 \cdot 1 + 1
2=12+02 = 1 \cdot 2 + 0
よって、14と3の最大公約数は1である。
次に、上の式を逆順にたどって、14x+3y=114x + 3y = 1 の解を求める。
1=3211 = 3 - 2 \cdot 1
1=3(1434)11 = 3 - (14 - 3 \cdot 4) \cdot 1
1=314+341 = 3 - 14 + 3 \cdot 4
1=351411 = 3 \cdot 5 - 14 \cdot 1
1=(1)14+531 = (-1) \cdot 14 + 5 \cdot 3
したがって、14x+3y=114x + 3y = 1 を満たす整数解の一つは、x=1,y=5x = -1, y = 5 である。
求めたいのは、14x+3y=214x + 3y = 2 を満たす整数解である。
14(1)+3(5)=114(-1) + 3(5) = 1
両辺に2を掛けると
14(2)+3(10)=214(-2) + 3(10) = 2
したがって、14x+3y=214x + 3y = 2 を満たす整数解の一つは、x=2,y=10x = -2, y = 10 である。

3. 最終的な答え

x=2,y=10x = -2, y = 10

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