整数 $n$ に対して、$4n^2 + 1$ が3で割り切れないことを証明する。

数論整数の性質合同式割り算の性質証明
2025/5/4

1. 問題の内容

整数 nn に対して、4n2+14n^2 + 1 が3で割り切れないことを証明する。

2. 解き方の手順

整数 nn は、ある整数 kk を用いて、3k3k, 3k+13k+1, 3k+23k+2 のいずれかの形で表すことができる。それぞれのケースについて、4n2+14n^2 + 1 が3で割り切れるかどうかを調べる。
* ケース1: n=3kn = 3k のとき
4n2+1=4(3k)2+1=4(9k2)+1=36k2+1=3(12k2)+14n^2 + 1 = 4(3k)^2 + 1 = 4(9k^2) + 1 = 36k^2 + 1 = 3(12k^2) + 1
これは3で割ると1余る。
* ケース2: n=3k+1n = 3k+1 のとき
4n2+1=4(3k+1)2+1=4(9k2+6k+1)+1=36k2+24k+4+1=36k2+24k+5=3(12k2+8k+1)+24n^2 + 1 = 4(3k+1)^2 + 1 = 4(9k^2 + 6k + 1) + 1 = 36k^2 + 24k + 4 + 1 = 36k^2 + 24k + 5 = 3(12k^2 + 8k + 1) + 2
これは3で割ると2余る。
* ケース3: n=3k+2n = 3k+2 のとき
4n2+1=4(3k+2)2+1=4(9k2+12k+4)+1=36k2+48k+16+1=36k2+48k+17=3(12k2+16k+5)+24n^2 + 1 = 4(3k+2)^2 + 1 = 4(9k^2 + 12k + 4) + 1 = 36k^2 + 48k + 16 + 1 = 36k^2 + 48k + 17 = 3(12k^2 + 16k + 5) + 2
これは3で割ると2余る。
いずれのケースでも、4n2+14n^2 + 1 は3で割り切れない。

3. 最終的な答え

したがって、整数 nn に対して、4n2+14n^2 + 1 は3で割り切れない。

「数論」の関連問題

(4) 方程式 $3x - 7y = 4$ の全ての整数解を求めよ。ただし、$x=6$ が一つの解であることがわかっている。空欄を埋めて解を求める。 (5) (1) 5進数 $2022_{(5)}$ ...

不定方程式整数解進数変換基数変換
2025/5/4

28の正の約数の集合をAとするとき、$n(A)$を求めよ。ここで、$n(A)$は集合Aの要素の個数を表す。

約数集合素因数分解約数の個数
2025/5/4

$\sqrt{540-20n}$ が整数となる自然数 $n$ の値を全て求める問題です。

平方根整数自然数平方数約数・倍数
2025/5/4

$420/n$ と $n/15$ がともに整数となるような自然数 $n$ の個数を求める問題です。

約数倍数素因数分解整数の性質
2025/5/4

$k = n^2 - 1$とするとき、$n$が3以上の奇数のとき、$k$は8の倍数になることを証明する。

整数の性質倍数証明
2025/5/4

$a, b, c$ は整数であり、$a^2 + b^2 = c^2$ が成り立つとき、$a, b$ のうち少なくとも一方が偶数であることを証明します。ただし、整数 $n$ について、$n^2$ を 4...

整数の性質三平方の定理背理法合同式
2025/5/4

集合 $D$ が与えられています。この集合は $D = \{3n - 2 \mid n = 1, 2, 3, \dots\}$ と定義されています。この集合の要素をいくつか具体的に書き出す問題だと考え...

集合数列整数の性質
2025/5/4

$9\sqrt{4n^2+165}$ が自然数となるような自然数 $n$ の最大値を求める問題です。

平方根整数解因数分解最大値
2025/5/4

以下の4つの命題の真偽を判定し、偽である場合は反例を挙げる。 (1) 有理数と無理数の和は無理数である。 (2) 無理数と無理数の和は無理数である。 (3) 有理数と無理数の積は無理数である。 (4)...

数の性質有理数無理数真偽判定反例
2025/5/3

3で割ると2余り、5で割ると1余り、7で割ると6余る自然数のうち、最小の数と3桁で最大の数を求めよ。

合同式中国剰余定理整数問題
2025/5/3