$k = n^2 - 1$とするとき、$n$が3以上の奇数のとき、$k$は8の倍数になることを証明する。

数論整数の性質倍数証明
2025/5/4

1. 問題の内容

k=n21k = n^2 - 1とするとき、nnが3以上の奇数のとき、kkは8の倍数になることを証明する。

2. 解き方の手順

nnは3以上の奇数なので、n=2m+1n = 2m + 1mmは1以上の整数)と表せる。
このとき、
k=n21=(2m+1)21k = n^2 - 1 = (2m + 1)^2 - 1
k=4m2+4m+11=4m2+4m=4m(m+1)k = 4m^2 + 4m + 1 - 1 = 4m^2 + 4m = 4m(m + 1)
mmm+1m + 1は連続する整数なので、どちらか一方は偶数である。したがって、m(m+1)m(m + 1)は偶数である。
よって、m(m+1)=2lm(m + 1) = 2lllは整数)と表せる。
k=4m(m+1)=4(2l)=8lk = 4m(m + 1) = 4(2l) = 8l
kkは8の整数倍で表せるので、kkは8の倍数である。

3. 最終的な答え

したがって、nnが3以上の奇数のとき、k=n21k = n^2 - 1は8の倍数となる。

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