$\sqrt{540-20n}$ が整数となる自然数 $n$ の値を全て求める問題です。

数論平方根整数自然数平方数約数・倍数
2025/5/4

1. 問題の内容

54020n\sqrt{540-20n} が整数となる自然数 nn の値を全て求める問題です。

2. 解き方の手順

54020n\sqrt{540-20n} が整数となるためには、54020n540-20n が0以上の平方数でなければなりません。つまり、54020n=k2540-20n = k^2 ( kk は0以上の整数)となる必要があります。
54020n=k2540-20n = k^2 を変形すると、
20n=540k220n = 540 - k^2
n=540k220n = \frac{540-k^2}{20}
n=27k220n = 27 - \frac{k^2}{20}
nn は自然数なので、k220\frac{k^2}{20} は整数でなければなりません。つまり、k2k^2 は20の倍数です。
k2k^2 が20の倍数になるには、k2k^22252^2 \cdot 5 の倍数でなければならないので、kk252 \cdot \sqrt{5} の倍数である必要があります。
言い換えると、kk252 \cdot \sqrt{5} よりも大きな最小の整数である必要があり、kk25m2 \sqrt{5} mの形である必要があります (mm は整数)。
さらに kk が整数であるためには、kk25m2 \sqrt{5} m が整数になる必要があるため、kk5 \sqrt{5} を消す必要があります。
kk が整数であるので、結局、kk2020 の倍数になる必要があり、k=20mk = \sqrt{20 m} の形になります (mmは整数)。 kk は、k=25mk = 2 \sqrt{5 m}
nnは自然数なので、n>0n > 0 である必要があります。
27k220>027 - \frac{k^2}{20} > 0
27>k22027 > \frac{k^2}{20}
540>k2540 > k^2
k<54023.2k < \sqrt{540} \approx 23.2
k2k^2が20の倍数であり、kkが整数で、kk23.223.2以下であるものを探します。
k=0k=0 のとき n=27n=27
k=10k=10 のとき n=2710020=275=22n=27 - \frac{100}{20} = 27-5 = 22
k=20k=20 のとき n=2740020=2720=7n=27 - \frac{400}{20} = 27-20 = 7
k=0,10,20k=0, 10, 20 が条件を満たす整数です。

3. 最終的な答え

n=7,22,27n=7, 22, 27

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