与えられた式は、a2とb2に関する二次式とみなすことができます。 x=a2、y=b2 とおくと、式は 4x2−25xy+36y2 となります。 これを因数分解します。
たすき掛けを使って因数分解を試みます。
4x2−25xy+36y2=(Ax+By)(Cx+Dy) とおくと、 AD+BC=−25 となるような整数A, B, C, Dを見つけます。
A=4, C=1 とすると、 4D+B=−25 BとDの候補として、(-4, -9), (-9, -4), (-3, -12), (-12, -3), (-2, -18), (-18, -2), (-1, -36), (-36, -1), (4, 9), (9, 4), (3, 12), (12, 3), (2, 18), (18, 2), (1, 36), (36, 1)が考えられます。
B=−4, D=−9 のとき、4(−9)+(−4)=−36−4=−40 B=−9, D=−4 のとき、4(−4)+(−9)=−16−9=−25 したがって、A=4, B=−9, C=1, D=−4 とすればよいです。 よって、4x2−25xy+36y2=(4x−9y)(x−4y) と因数分解できます。 x=a2、y=b2 を代入すると、4a4−25a2b2+36b4=(4a2−9b2)(a2−4b2) となります。 さらに、4a2−9b2=(2a)2−(3b)2、a2−4b2=a2−(2b)2 はそれぞれ差の二乗の形なので、A2−B2=(A+B)(A−B) を利用して因数分解できます。 4a2−9b2=(2a+3b)(2a−3b) a2−4b2=(a+2b)(a−2b) したがって、4a4−25a2b2+36b4=(2a+3b)(2a−3b)(a+2b)(a−2b) となります。