問題は、$\triangle ABC$ が $BA=BC$ の二等辺三角形であるという条件の下で、以下の2つの問いに答えるものです。 (1) $\triangle DAC \equiv \triangle ECA$ であることを証明する。 (2) $BE:EC=3:1$ のとき、$\triangle FCA$ の面積は $\triangle ABC$ の面積の何倍であるかを求める。

幾何学三角形二等辺三角形合同面積比メネラウスの定理
2025/4/29

1. 問題の内容

問題は、ABC\triangle ABCBA=BCBA=BC の二等辺三角形であるという条件の下で、以下の2つの問いに答えるものです。
(1) DACECA\triangle DAC \equiv \triangle ECA であることを証明する。
(2) BE:EC=3:1BE:EC=3:1 のとき、FCA\triangle FCA の面積は ABC\triangle ABC の面積の何倍であるかを求める。

2. 解き方の手順

(1) DAC\triangle DACECA\triangle ECA の合同を示す。
* 仮定より、AD=CEAD = CE である。
* ABC\triangle ABC は二等辺三角形なので、BAC=BCA \angle BAC = \angle BCA である。
* ACAC は共通である。
* したがって、2辺とその間の角がそれぞれ等しいので、DACECA\triangle DAC \equiv \triangle ECA である。
(2) BE:EC=3:1BE:EC=3:1 のとき、FCA\triangle FCA の面積が ABC\triangle ABC の面積の何倍であるかを求める。
* BC=BE+ECBC = BE + EC であり、BE:EC=3:1BE:EC=3:1 なので、BC=4ECBC = 4EC となる。したがって、EC=14BCEC = \frac{1}{4}BC である。また、BE=34BCBE = \frac{3}{4}BCである。
* AD=CEAD = CE なので、AD=14BC=14ABAD = \frac{1}{4}BC = \frac{1}{4}AB である。したがって、BD=ABAD=AB14AB=34ABBD = AB - AD = AB - \frac{1}{4}AB = \frac{3}{4}AB である。
* ABC\triangle ABC の面積を SS とおく。
* メネラウスの定理より、ADDBBEECCGGA=1\frac{AD}{DB} \cdot \frac{BE}{EC} \cdot \frac{CG}{GA} = 1 (ただし、CGとGAはそれぞれ線分CDを延長したときに直線AEと交わる点Gまでの距離)。ここで、GとAは同じ点なので、AC/CA = 1 を代入する。
* CG/GACG/GA ではなく、AEAECDCDの交点をFとして、ACACBFBFの交点をGとした場合、AD/DB×BG/GC×CE/EA=1AD/DB \times BG/GC \times CE/EA=1という関係性も導ける。
* ADDB=1/4AB3/4AB=13\frac{AD}{DB} = \frac{1/4 AB}{3/4 AB} = \frac{1}{3}
* BEEC=31=3\frac{BE}{EC} = \frac{3}{1} = 3
* AFC\triangle AFCの面積を求めるために高さを共有する三角形の面積比を考える。
* ADC=ADABABC=14S\triangle ADC = \frac{AD}{AB} \triangle ABC = \frac{1}{4}S
* AEC=ECBCABC=14S\triangle AEC = \frac{EC}{BC} \triangle ABC = \frac{1}{4}S
* AF:FEAF:FE を求める。ADF\triangle ADFECF\triangle ECFを考える。DAF=FEC\angle DAF = \angle FEC (錯角) である。AFD=CFE\angle AFD = \angle CFE (対頂角) なので、ADF\triangle ADFECF\triangle ECFは相似である。
* AD:EC=1:1AD:EC = 1:1 なので、ADF\triangle ADFECF\triangle ECFは合同である。したがって、AF:FE=CD:CD=1:1AF:FE = CD:CD = 1:1
* ACF=AFAEACE=1214S=18S\triangle ACF = \frac{AF}{AE} \triangle ACE = \frac{1}{2} \cdot \frac{1}{4} S = \frac{1}{8} S

3. 最終的な答え

(1) DACECA\triangle DAC \equiv \triangle ECA である。(証明終わり)
(2) FCA\triangle FCA の面積は ABC\triangle ABC の面積の 18\frac{1}{8} 倍である。

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