(1) 一般角 $\theta$ に対する $\sin \theta$, $\cos \theta$ の定義を述べる。 (2) (1)で述べた定義に基づき、一般角 $\alpha$, $\beta$ に対して以下の加法定理を証明する。 $\sin(\alpha + \beta) = \sin \alpha \cos \beta + \cos \alpha \sin \beta$ $\cos(\alpha + \beta) = \cos \alpha \cos \beta - \sin \alpha \sin \beta$
2025/3/18
1. 問題の内容
(1) 一般角 に対する , の定義を述べる。
(2) (1)で述べた定義に基づき、一般角 , に対して以下の加法定理を証明する。
2. 解き方の手順
(1) 一般角 に対する , の定義
原点を中心とする半径1の円(単位円)を考える。
を始線(軸の正の部分)から測った角とする。
動径と単位円との交点をPとするとき、
(2) 加法定理の証明
点Oを中心とする半径1の円(単位円)を考える。
点Aをとする。
, となるように点X, Yをとる。
このとき、点Xの座標は, 点Yの座標はとなる。
次に, となるように点Yをとり、さらにとなるように点Bをとる。Bの座標はとなる。
なので, を原点Oを中心にだけ回転させたものをとすると, となる。このとき、点A'は点Bと一致する。また, 点Xはから に移る。よって、2点B, Y間の距離は, 2点A, X間の距離に等しい。
つまり,である。2点間の距離の公式より、
より
この証明方法では, となるので,
2点XとB間の距離の2乗は,
点Aと点Y間の距離の2乗は,
より、なので
したがって、
次に, をで置き換えると