$\angle BAC = 90^{\circ}$ の直角三角形 $ABC$ があり、$AB = 6$, $AC = 3\sqrt{3}$ である。斜辺 $BC$ 上に点 $D$ を $\angle BAD = 60^{\circ}$ となるようにとるとき、辺 $AD$ の長さを求めよ。

幾何学三角形角度面積三角比
2025/4/29

1. 問題の内容

BAC=90\angle BAC = 90^{\circ} の直角三角形 ABCABC があり、AB=6AB = 6, AC=33AC = 3\sqrt{3} である。斜辺 BCBC 上に点 DDBAD=60\angle BAD = 60^{\circ} となるようにとるとき、辺 ADAD の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

三角形 ABCABC の面積を SABCS_{ABC}、三角形 ABDABD の面積を SABDS_{ABD}、三角形 ACDACD の面積を SACDS_{ACD} とする。ヒントにあるように、SABC=SABD+SACDS_{ABC} = S_{ABD} + S_{ACD} が成り立つ。AD=xAD = x とおく。
まず、SABCS_{ABC} を求める。
SABC=12×AB×AC=12×6×33=93S_{ABC} = \frac{1}{2} \times AB \times AC = \frac{1}{2} \times 6 \times 3\sqrt{3} = 9\sqrt{3}
次に、SABDS_{ABD} を求める。
SABD=12×AB×AD×sinBAD=12×6×x×sin60=12×6×x×32=332xS_{ABD} = \frac{1}{2} \times AB \times AD \times \sin{\angle BAD} = \frac{1}{2} \times 6 \times x \times \sin{60^{\circ}} = \frac{1}{2} \times 6 \times x \times \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{2}x
次に、SACDS_{ACD} を求める。CAD=BACBAD=9060=30\angle CAD = \angle BAC - \angle BAD = 90^{\circ} - 60^{\circ} = 30^{\circ} より、
SACD=12×AC×AD×sinCAD=12×33×x×sin30=12×33×x×12=334xS_{ACD} = \frac{1}{2} \times AC \times AD \times \sin{\angle CAD} = \frac{1}{2} \times 3\sqrt{3} \times x \times \sin{30^{\circ}} = \frac{1}{2} \times 3\sqrt{3} \times x \times \frac{1}{2} = \frac{3\sqrt{3}}{4}x
したがって、SABC=SABD+SACDS_{ABC} = S_{ABD} + S_{ACD} より、
93=332x+334x9\sqrt{3} = \frac{3\sqrt{3}}{2}x + \frac{3\sqrt{3}}{4}x
両辺を 3\sqrt{3} で割ると、
9=32x+34x9 = \frac{3}{2}x + \frac{3}{4}x
両辺に4をかけると、
36=6x+3x36 = 6x + 3x
36=9x36 = 9x
x=4x = 4
よって、AD=4AD = 4 である。

3. 最終的な答え

AD=4AD = 4

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