複素数平面上の点 $P(5+3i)$ を、点 $A(1+i)$ を中心に $\frac{5}{6}\pi$ 回転させた点 $R$ を表す複素数を求める問題です。

幾何学複素数平面回転複素数幾何
2025/3/18

1. 問題の内容

複素数平面上の点 P(5+3i)P(5+3i) を、点 A(1+i)A(1+i) を中心に 56π\frac{5}{6}\pi 回転させた点 RR を表す複素数を求める問題です。

2. 解き方の手順

AA を中心に点 PP56π\frac{5}{6}\pi 回転させた点を RR とすると、複素数平面上で次のように表せます。
zRzA=(zPzA)eiθz_R - z_A = (z_P - z_A)e^{i\theta}
ここで、
zP=5+3iz_P = 5 + 3i
zA=1+iz_A = 1 + i
θ=56π\theta = \frac{5}{6}\pi
eiθ=cosθ+isinθ=cos56π+isin56π=32+12ie^{i\theta} = \cos\theta + i\sin\theta = \cos\frac{5}{6}\pi + i\sin\frac{5}{6}\pi = -\frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{1}{2}i
よって、
zR=(zPzA)eiθ+zAz_R = (z_P - z_A)e^{i\theta} + z_A
zPzA=(5+3i)(1+i)=4+2iz_P - z_A = (5+3i) - (1+i) = 4 + 2i
(zPzA)eiθ=(4+2i)(32+12i)=23+2ii31=(23+1)+i(23)(z_P - z_A)e^{i\theta} = (4+2i)(-\frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{1}{2}i) = -2\sqrt{3} + 2i - i\sqrt{3} - 1 = -(2\sqrt{3}+1) + i(2-\sqrt{3})
zR=(23+1)+i(23)+(1+i)=23+i(33)z_R = -(2\sqrt{3}+1) + i(2-\sqrt{3}) + (1+i) = -2\sqrt{3} + i(3-\sqrt{3})

3. 最終的な答え

23+(33)i-2\sqrt{3} + (3-\sqrt{3})i

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