複素平面上の3点 $A(1-i)$, $B(2+i)$, $C(2i)$ に対して、半直線ABから半直線ACまでの回転角 $\theta$ を求める。ただし、$-\pi < \theta \leq \pi$とする。

代数学複素数複素平面偏角ベクトル
2025/4/29

1. 問題の内容

複素平面上の3点 A(1i)A(1-i), B(2+i)B(2+i), C(2i)C(2i) に対して、半直線ABから半直線ACまでの回転角 θ\theta を求める。ただし、π<θπ-\pi < \theta \leq \piとする。

2. 解き方の手順

まず、AB\overrightarrow{AB}AC\overrightarrow{AC}に対応する複素数を求める。
AB=(2+i)(1i)=1+2i\overrightarrow{AB} = (2+i) - (1-i) = 1+2i
AC=(2i)(1i)=1+3i\overrightarrow{AC} = (2i) - (1-i) = -1+3i
次に、AB\overrightarrow{AB}からAC\overrightarrow{AC}への回転を表す複素数α\alphaを求める。これはα=ACAB\alpha = \frac{\overrightarrow{AC}}{\overrightarrow{AB}}で与えられる。
α=1+3i1+2i\alpha = \frac{-1+3i}{1+2i}
α\alphaを計算するために、分母の共役複素数を掛けて分母を実数にする。
α=(1+3i)(12i)(1+2i)(12i)=1+2i+3i6i214i2=1+5i+61+4=5+5i5=1+i\alpha = \frac{(-1+3i)(1-2i)}{(1+2i)(1-2i)} = \frac{-1+2i+3i-6i^2}{1-4i^2} = \frac{-1+5i+6}{1+4} = \frac{5+5i}{5} = 1+i
α=1+i\alpha = 1+iは、複素平面上で点(1,1)を表す。α\alphaの偏角θ\thetaを求める。
α=12+12=2|\alpha| = \sqrt{1^2+1^2} = \sqrt{2}
α\alphaの偏角θ\thetaは、
cosθ=12,sinθ=12\cos\theta = \frac{1}{\sqrt{2}}, \sin\theta = \frac{1}{\sqrt{2}}
を満たすθ\thetaであるから、
θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}

3. 最終的な答え

θ=π4\theta = \frac{\pi}{4}

「代数学」の関連問題

$x, y, z$ は実数とする。次の条件のうち、$x=y$ と同値なものをすべて選ぶ。 (1) $x+z = y+z$ (2) $x^2 = y^2$ (3) $(x-y)^2 = 0$

方程式同値性実数二次方程式
2025/4/30

与えられた条件文の空欄に、「必要条件であるが十分条件ではない」、「十分条件であるが必要条件ではない」、「必要十分条件である」の中から適切なものを入れる問題です。 (1) $\triangle ABC$...

命題必要条件十分条件論理
2025/4/30

$x, y$ は実数とする。以下の (1) から (3) のそれぞれについて、左側の条件が右側の条件であるための「必要条件」「十分条件」「必要十分条件」のいずれであるかを答える問題です。 (1) $x...

命題条件必要十分条件不等式
2025/4/30

$x, y, z$ は実数とします。次の3つの条件のうち、$x = y$ と同値な条件をすべて選んでください。 (1) $x + z = y + z$ (2) $x^2 = y^2$ (3) $(x ...

代数実数同値方程式二次方程式
2025/4/30

$A = x + y + z$, $B = 2x - y - z$, $C = x - y - 3z$が与えられたとき、以下の2つの式を計算します。 (1) $2(A-B) - (B-C)$ (2) ...

式の計算多項式文字式
2025/4/30

$y$ を $x$ の式で表したものを簡略化する問題です。 $y = \frac{1}{x \sqrt[3]{x^2}}$

指数法則根号の計算式の簡略化
2025/4/30

$x, y$ は実数とする。$x^2 + y^2 = 0$ は $xy = 0$ であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、必要条件でも十分条件でもない、のうちどれであるかを答える問題です。

必要十分条件条件実数不等式
2025/4/30

問題は、与えられた多項式 $x^3 + x^2y - x^2 - y$ を因数分解することです。

因数分解多項式
2025/4/30

与えられた式 $ax^2 + by^2 - ay^2 - bx^2$ を因数分解しなさい。

因数分解代数式多項式
2025/4/30

与えられた式 $4n^3 + 6n^2 + 2n$ を因数分解してください。

因数分解多項式三次式
2025/4/30